第30回東京国際映画祭でアニメーション特集「原恵一の世界」開催 | アニメ!アニメ!

第30回東京国際映画祭でアニメーション特集「原恵一の世界」開催

2017年10月25日から11月3日の期間、六本木ヒルズ、EXシアター六本木で開催予定の第30回東京国際映画祭にて、アニメーション特集企画「原恵一の世界」が実施される。

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2017年10月25日から11月3日の期間、六本木ヒルズ、EXシアター六本木で第30回東京国際映画祭が行われる。そこでアニメーション特集企画「原恵一の世界」が開催されることが発表された。
2017年は日本のアニメが公開されてから100周年という節目のタイミングであり、それを記念する特集上映として、原恵一監督作品に白羽の矢が立った格好だ。

原恵一は「オトナも泣けるアニメ」として高評価を得た『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』や、『河童のクゥと夏休み』『カラフル』などを生み出してきた。2013年には実写映画『はじまりのみち』を公開すると、2015年には『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』を公開し、アヌシー国際アニメーション映画祭などで多くの主要アニメーション賞を受賞した。
特集上映ではどんな作品が選ばれるのかは不明だが、多くのアニメファンを楽しませてくれる企画になるだろう。

今回の企画発表に際し、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーを務める氷川竜介がコメントを公開。
「『クレヨンしんちゃん』には「失われた70年代の未来」や「正確な考証による時代劇」が出現し、時を超えた河童が現代社会の歪みを照射するなど、その試みは意外性に充ちている」と各作品を賞賛すると、自分を見失う中学生、戦時中に巨匠・木下恵介監督が抱いた悩み、闊達に生きた江戸末期の絵師たちなど、時代を超えて「日本人」を見つめるクールで多様な視線は、この一挙上映で改めて明らかになるに違いない」と期待を寄せた。

原恵一の監督作品は、アニメの枠に囚われない幅広い映像表現が最大の特徴だ。作品ごとにまったく違った姿を見せる作風は公開された時代を的確に表し、日本アニメ100周年の記念企画として選ばれたのもうなずける。この映画祭を通して、国内外へさらに原恵一作品が広がっていくことになりそうだ。

第30回東京国際映画祭 開催概要
開催期間:2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)[10日間]
会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区) ほか
《ユマ》
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