映画「怪物はささやく」アニメパートのメイキング映像公開 「パンズ・ラビリンス」のスタッフが制作 | アニメ!アニメ!

映画「怪物はささやく」アニメパートのメイキング映像公開 「パンズ・ラビリンス」のスタッフが制作

6月9日、映画『怪物はささやく』が全国ロードショーとなる。このたび、本作のアニメーションパートのメイキングが公開された。新進気鋭のアニメ・スタジオであるヘッドレス・プロダクションが幻想的な水彩画タッチの映像を作り上げている。

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6月9日、映画『怪物はささやく』が全国ロードショーとなる。このたび、本作のアニメーションパートのメイキングが公開された。新進気鋭のアニメ・スタジオであるヘッドレス・プロダクションが幻想的な水彩画タッチの映像を作り上げている。

『怪物はささやく』はパトリック・ネスの児童書が原作である。イラストは「ハリー・ポッター」シリーズの挿絵でも人気の高いジム・ケイが手がけており、12歳の少年コナーと怪物の物語を美しく表現した。
日本でも2012年度の青少年読書感想文全国コンクール課題図書(中学生部門)に指定されるなど世界中ベストセラーを記録した。その映画版である本作は、2016年にスペインのアカデミー賞とも言われるゴヤ賞を最多9部門受賞し、スペインの年間映画興行収入で第1位となった。

物語のポイントとなるのは、怪物がコナーに話す3つの物語だ。本作は実写映画だが、物語が語られるシーンだけはアニメーションで制作されている。アニメパートを手がけたのは『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督がクリエーターを務め、アニー賞3部門を受賞したテレビシリーズ『Trollhunters』のヘッドレス・プロダクションである。
アニメ監督を務めたエイドリアン・ガルシアは、原作の繊細な挿し絵のイメージをもとに、幻想的な世界観を崩さない水彩画タッチの映像にこだわりを見せた。監督のJ.A.バヨナは「今回、とても重要な3つの物語の描き方を考えた時に、俳優に演じてもらおうとは思わなかった。物語の中に登場するのは“人物”というよりも“コナーの象徴”だから、俳優では見たくなかったんだ。気が散ってしまうだろう、と。そこで、アニメーションで表現することを思いついたんだよ。コナーが“ファンタジーは現実そのものよりも現実的になる”と言うように、アニメーションはますますリアルになってきているからね」とアニメを用いた理由について語っている。


映画『怪物はささやく』
6月9日(金)TOHOシネマズ みゆき座他にて全国公開

[スタッフ]
監督:J.A.バヨナ
原作・脚本:パトリック・ネス『怪物はささやく』(あすなろ書房刊)
出演:ルイス・マクドゥーガル、フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー、リーアム・ニーソン(as怪物)

[ストーリー]
12歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と二人で裏窓から教会の墓地がみえる家に住み、毎夜悪夢にうなされていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「今から、私はお前に3つの【真実の物語】を話す。4つ目の物語は、お前が話せ。」しかも怪物は、コナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。しかしコナーの抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ物語の幕が上がるのだが―。

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《高橋克則》
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