スクエニの『FF』映画が15年ぶりに劇場公開 注目のフル3DCG映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』 | アニメ!アニメ!

スクエニの『FF』映画が15年ぶりに劇場公開 注目のフル3DCG映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』

夏の日差しが降り注ぎつつある7月第2週の注目映画は、スクウェア・エニックス製作のフルCG映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV)』だ。

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スクエニの『FF』映画が15年ぶりに劇場公開 注目のフル3DCG映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』
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夏の日差しが降り注ぎつつある7月第2週の注目映画は、スクウェア・エニックス製作のフルCG映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(キングスグレイブ ファイナルファンタジーXV)』だ。

本作は、『FF』シリーズ最新作のRPG『ファイナルファンタジーXV』本編を別視点で描くフルCG映画で、魔法国家ルシスとクリスタルを手に入れようとするニフルハイム帝国の戦争において、ルシス国王直属の特殊部隊「王の剣」に所属する主人公ニックスが、未来の王のために奮闘するというものだ。

ゲーム本編と同じ時間と世界観を共有しており、本作は本編に登場するルシスの王子“ノクティス”が王国を出発したあとから始まる。また本筋となるゲーム本編は、前述のニフルハイムとルシスとの戦争終結直前に王都を出発した主人公であるルシスの王子ノクティスが、ニフルハイムの裏切りによって王都が崩壊すると共に父と婚約者を失い、外地において一台の車と3人の仲間だけが残されてしまうという物語だ。ゲーム本編との物語の関連性や、迫力の戦闘シーンなどが見どころとなるだろう。

登場人物のキャストは、主人公ニックス・ウリック役を綾野剛が、ルナフレーナ・ノックス・フルーレ役を忽那 汐里が、ゲーム本編の主人公ノクティスの父であるレギス・ルシス・チェラム役を磯部勉が、クレイラス・アミンシティア役を銀河万丈が演じる。主人公が所属する特殊部隊「王の剣」の隊員のタイタス・ドラットー役を山寺宏一が、ルーチェ・ラザロ役を関智一が、クロウ・アルティウス役を藤村歩が、ペルナ・カーラ役を高木渉が担当。またニフルハイム側のアーデン・イズニア役を藤原啓治が、イドラ・エルダーキャプト役を飯塚 昭三、そしてレイヴス・ノックス・フルーレ役を中村悠一の豪華声優陣が担当する。

スタッフは監督に野末武志氏が、プロデューサーを田畑端氏が、脚本を長谷川隆が、音楽をJohn Graham氏が、メインテーマを下村陽子氏が、CG制作をスクウェア・エニックスが担当する。

スクウェア(現: スクウェア・エニックス)のフルCG映画への取り組みの歴史は古く、発端としてはの1997年発売の『FF VII』以降に企画され、100億円以上の予算をかけ制作された坂口博信監督のフルCG映画『ファイナルファンタジー(Final Fantasy:The Spirits Within)』が挙げられる。世界初のリアルスティックなフルCG映画として北米で2001年7月(日本は2001年9月)に驚きを持って公開されたものの、制作費を回収しきれなかったことからハワイに設けたスクウェアUSAのホノルル・スタジオが解散させられた経緯を持つ(同スタジオは『FF』映画以外に、『アニマトリックス』の『Final Flight Of Osiris』を制作した)。その後、2005年にはスクウェア・エニックスとして映像作品『ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン』が発売されたが劇場公開はされなかった。そのため本作の『KGFF XV』で15年ぶりに『FF』の映画が劇場へ帰ってくることになる。

なお『ファイナルファンタジーXV』は、元々『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』として2006年に『FF XIII』と共に発表されたゲームタイトル。毎年断片的に新情報が伝えられてきたものの一向に発売される様子がなかったが、2013年の北米ゲーム見本市E3にて『FF XV』と改めて発表された息の長い作品だ。ゲーム本編は2016年9月30日に発売を予定しているため、本編の世界観を映画として劇場で一足先に体験できることになる。リアルスティックなCGで描かれる人物など同社が長年培ってきた技術がスクリーンへと帰ってくることもあり、本作のシリーズファンのみならずCG映画ファンにも注目しておきたい作品ではないだろうか。

『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』は、7月9日に全国43の劇場で公開予定だ。

《G.Suzuki》
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