ギャグを放ち、コミカルで型破りなヒーローが主役となる6月第1週の注目映画は、ティム・ミラー監督の映画『デッドプール』だ。本作は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)には含まれない作品ではあるが、主人公のデッドプールはマーベル・コミックスを代表するキャラクターの一人だ。末期ガンによって余命わずかとなってしまった格闘技術にも優れる元特殊部隊員のウェイド・ウィルソンが、エイジャックスの人体改造によってどんな傷でも回復できる不死身の体を手に入れる。しかし、改造実験によってウェイドの全身の皮膚がただれてしまったため、元の肉体を取り戻すために「デッドプール」と名乗り戦う。デッドプールの特徴は、ユーモアに溢れギャグを飛ばすコミカルな部分だけでない。舞台劇における“第4の壁”(現実とフィクションを隔てる透明な壁という概念)を破壊し直接観客に語りかけることが出来ることだ。コミック、それにゲームでも2013年に発売された『Deadpool』でも開発者やプレイヤーについて文句や魅力などを語りかけている。アニメでも視聴者に語りかけていた。2014年に放送されたTVアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』には、第27話「禁断のヒーロー登場!?」と第30話「クリス 決断の時」で登場。観客へと話すサービス精神の他にもコミカルなシーンの連続から多くの人気を集め、同作のキャラクター投票のヒーロー部門で1位を獲得している。なお『ディスク・ウォーズ』版のデッドプールは子安武人が演じていた。ちなみにキャストは、デッドプールことライアン・レイノルズ役をウェイド・ウィルソンが、ヴァネッサ役をモリーナ・バッカリンが、ウィーゼル役をT.J.ミラーが、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド役をブリアナ・ヒルデブランドが、エイジャックス役をエド・スクラインが、エンジェル・ダスト役をジーナ・カラーノが演じる。スタッフには監督に、『ドラゴン・タトゥーの女』や『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』でオープニングを担当したティム・ミラー氏が、脚本と製作総指揮にレット・リース氏とポール・ワーニック氏が、プロデューサーにサイモン・キンバーグ氏とローレン・シュラー・ドナー氏が、音楽にジャンキーXLが担当する。本作の吹替え版においてデッドプール役は、加瀬康之が演じる。加瀬は、マーベル関連作品で『アベンジャーズ』の吹き替えでAIのJ.A.R.V.I.S.とヴィジョン役と、『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』でソー役などで出演している。ギャグを喋るデッドプールがどのように吹き替えられるのかが注目を集めるだろう。また、コロッサスなどのX-MENのミュータントも登場するので彼らの活躍にも関心を寄せておきたいところだ。『デッドプール』は6月1日の水曜日から全国劇場で公開予定だ。
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