2016年1月20日より池袋のあうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)で舞台『アルカナ・ファミリア Valentino』の幕が開いた。1月27日までに全10公演を予定。同名の女性向け恋愛ゲームを原作にしているが、舞台化にあたっては、ステージならではのオリジナルストーリーが展開されている。また原作にあった「少年マンガ」の要素を盛り込むことが、舞台にも引き継がれている。ステージではアクションが多盛り込まれるなど、見逃せないシーンが続いた。主人公は原作ではゲームのプレイヤーでもあるフェリチータ。物語はオリジナルキャラクターのブラムとカーミラによる不穏幕開けから一転して「アルカナ・ファミリア」のメンバーたちに移る。フェリチータの父でボスである“モンド”の命令でレガーロ島No.1ベリッシモ(イケメン)を決める「アルカナベリッシモinバレンティーノ」を開催することが明らかになる。優勝者には「フェリチータからのキス」が贈られると明かされ、やる気を出すメンバーたち。しかし、勝手に決められたフェリチータの心境は複雑だ。さらにワイルドカード枠として領主の息子でパーチェの異母兄弟であるアルベルトも出場し、暗雲が立ち込める。コンテストのシーンでは「フェリチータへのプレゼント」というお題で、各自がプレゼント探しに走り回ったり、料理の腕を振るったり。キャラならではのプレゼントのセレクトはもちろん、キャストの仕草にゲームやアニメをよく研究していることが分かる。原作の魅力であるファミリーの騒がしい日常が表現され、ファンには嬉しいシーンの連続だ。さらに物語が進むと、キャスト達が客席に降り、来場者にどんな男性がタイプなのか聞きにくるシーンも。キャストが近くに来るのは、ステージならではの演出だろう。物語はフェリチータが襲われてから急展開、日常からシリアスへ。ここでの激しいアクションシーンは見どころだろう。葛藤や苦しみ、それを助けたい思いなどが交錯。そしてクライマックスへ向かい、舞台の見どころである「告白シーン」など、ファンにとって嬉しい要素が満載となった。舞台セットは階段を多用し、高さの違うステージを展開。上のステージには扉が三つあり、作品の要でもある「タロッコ(タロット)」を飾る演出も。上にはそれぞれのスティグマータの造形物があり、照明を当てると影が現れるのが印象的だ。オリジナルストーリーではあるが、『アルカナ・ファミリア』らしい作品ができあがっている。ステージならではという要素も多く、歌にダンス、加えてサブキャラクターたちも多いので舞台の隅々まで楽しめる。2015年12月には第1作目のPS vita版が発売され、新たに好きになったファンもいるタイミングでの公演だ。この展開がどう続くのか、今後も楽しみに待ちたい。『アルカナ・ファミリア Valentino』公演期間: 2016年1月20日(水)~27日(水)会場: あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)(C)HuneX (C)2015舞台アルカナ・ファミリア製作委員会
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