人気マンガ『3月のライオン』のスピンオフ作品『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』の単行本第1巻が9月26日にリリースされた。話題作の過去を舞台としたスピンオフも見逃せない内容だ。『3月のライオン』は羽海野チカさんが2007年より「ヤングアニマル」(白泉社)にて連載中のマンガである。17歳のプロ棋士・桐山零が主人公の青春ストーリーとして人気を博し、テレビアニメ化と実写映画化が決定した。そのスピンオフ作品『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』は原案・監修を羽海野チカさん、作画は西川秀明さんが担当。昭和44年(1969年)を舞台に、日本将棋連盟会長・神宮寺崇徳の過去が描かれている。羽海野チカさんは本作について「西川先生の手から生まれてくる徳ちゃんと朔ちゃんの青春の日々と昭和の街並みと暮らしが楽しみで仕方ありません!」とコメントを寄せている。作画担当の西川さんは1966年生まれ。昭和44年当時は3歳である。幼い頃に過ごした日本の風景をどう描いているのか要注目だ。原作とは異なるタッチで表現されたもう一つの『3月のライオン』を楽しんで、今後のテレビアニメ化や実写映画化に備えたい。『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代』第1巻の価格は600円(税抜)となっている。『3月のライオン』は2011年にマンガ大賞、講談社漫画賞一般部門、2014年に手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞するなど高い評価を得てきた。羽海野さんの前作『ハチミツとクローバー』もアニメ化、映画化、ドラマ化でさらなる人気を集めただけに、本作の映像化にも熱い視線が注がれている最中だ。[高橋克則]『3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代(とき)』 第1巻漫画/西川秀明 原案・監修/羽海野チカ2015年9月26日発売/B6判600円(税別)ジェッツコミックス・白泉社刊
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