DCコミックスの歴史的大作『クライシス・オン・インフィニット・アース』が、4月30日にヴィレッジブックスより刊行される。『クライシス・オン・インフィニット・アース』は、DCコミックス創立50周年を記念し、今から30年以上前に刊行された作品だ。6月9日には『キルラキル』などを手がけた脚本家・中島かずき氏を迎えたトークショーも行われる。人気作家が、アメコミファンの間で伝説と名高い本作を解き明かす。かなりディープな一日になりそうだ。『クライシス・オン・インフィニット・アース』は、DC創立から50年の間に膨れ上がったヒーローと世界観、設定をリセットするために仕掛けられた企画である。現在のアメリカンコミックスでは日常的に見られるクロスオーバーの端緒となった一冊でもある。歴史的な作品と言っていいだろう。それゆえに、総キャラクターは802人、登場する地球は11個という、史上空前の規模でストーリーが展開する。反物質の侵攻により世界が消滅していく中、すべての生命の存亡をかけたスーパーマンやバットマンらヒーローたちの究極の戦いが描かれた。こうした作品はえてして大味になってしまいがちだ。しかし、本書ではマーブ・ウルフマンの精緻なプロットと、驚異的な描き込みが持ち味のジョージ・ペレスのアートによって、スケールと緻密さを両立させた傑作に仕上がった。今回の日本版では、全802キャラクター、全52チーム、100冊を超えるクロスオーバータイトルなどの解説パートを収録。本編のほかにDCユニバースの歴史を網羅した「ヒストリー・オブ・DCユニバース」を併載し、カバーはリバーシブル仕様となった。価格は5980円(税抜)だ。少々値は張るが、アメコミファン必携と言っていいだろう。さらに6月9日のトークイベントには、『キルラキル』『天元突破グレンラガン』の脚本を手がけ、アメコミにも造詣の深い中島かずきさんが登壇する。本作の企画・翻訳を担当し、翻訳アメコミ編集者として200冊を超える作品を送り出してきたアメコミ番長・石川裕人さんと、アメコミの奥深い世界について語り尽くす。会場は阿佐ヶ谷ロフトA。前売券はイープラスにて4月27日10時より販売開始。前売1600円、当日2100円(ともに飲食代別)となる。[高橋克則]『クライシス・オン・インフィニット・アース』http://www.villagebooks.co.jp/books-list/detail/978-4-86491-220-4.html発売日: 2015年4月30日(木)定価: 5980円(税抜)ページ数: 560ページ/判型: B5発行・発売: ヴィレッジブックス『クライシス・オン・インフィニット・アース』発売記念 中島かずき、石川裕人、アメコミを語るhttp://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/33388日時: 6月9日(火)18:30会場 19:30開演予定場所: Asagaya/Loft A 入場料: 前売1600円 当日2100円(ともに飲食代別)
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