4月11日（土）、東京国際フォーラム・ホールC（東京・有楽町）にて「NARUTO THE LIVE Vol.0」が開催された。TVアニメ「NARUTO-ナルト-」の楽曲にゆかりのアーティストが一堂に会した大型ライブである。 イベントは「週刊少年ジャンプ」(集英社)の読者を招待したものだ。応募総数3万通の中から当選した700組1400名が参加したプレミアなライブである。
『NARUTO-ナルト-』は、岸本斉史氏により1999年に「週刊少年ジャンプ」で連載をスタート、2014年11月に完結した人気作品だ。世界中で広く愛されていることでも知られている。2002年にはじまったTVアニメシリーズは現在もテレビ東京系列で放送中である。 2014年には原作コミックス連載開始15周年を記念し「NARUTO新時代開幕プロジェクト」を始動した。このプロジェクトは岸本斉史氏が原作・キャラクターデザイン・ストーリー監修を務めた劇場作品「THE LAST-NARUTO THE MOVIE-」（2014年公開）や、舞台公演「ライブスペクタクル NARUTO-ナルト-」（2015年3月～）、「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO－ナルト－展」（2015年4月～）といった多角的な展開で盛り上がりを見せている。「NARUTO THE LIVE Vol.0」もその一環として開催された。
7!!の元気弾けるパフォーマンスから幕を開けた「NARUTO THE LIVE」。ダイスケ、トミタ栞、山猿と続くソロアーティストの熱いパフォーマンスを披露し、4月からはじまる「NARUTO-ナルト-展」でスペシャルコラボが決定している吉田兄弟は、津軽三味線の圧倒的な弦さばきで客席を魅了した。続いて登場したDOESは“紅蓮”で幕を開けると最後にTVアニメ『銀魂』のOPテーマ“バクチ・ダンサー”を熱唱、そのサプライズ演奏に客席は大歓声を上げた。
Aqua Timezが“真夜中のオーケストラ”や“虹”などを演奏し、人気に違わぬ堂々たるステージングで会場を盛り上げると、全員10代というダンスロックバンド、DISH//はこの4月からEDテーマとして起用されている“I Can Hear”などを歌唱、ステージを所狭しと踊り回った。「ナルトを人生の教科書としてきた」と公言する生駒さんが所属する乃木坂46は、“月の大きさ”など5曲を披露。生駒さんは“おいでシャンプー”の曲中「ナルトさいこうー！！」と声を上げ、NARUTO愛を存分に表現した。 大トリに登場したのはFLOWだ。バンド初のアニメーションコラボがNARUTOのOPテーマとなった“GO!!!”であったことをボーカルのケイゴが告げ、活動休止後に発表した再出発を告げる楽曲“Re:member”もバンドにとって大事な曲になったという。TVアニメ『NARUTO-ナルト-』と同じく、13年バンド活動を続けてきた彼らならではの熱い思いのこもったステージで、客席を巻き込んでジャンプするなど、多くの観客の汗と笑顔を生み出した。 イベントの最後には出演者全員がステージ上に集合し、観客と一緒に「螺旋丸（らせんがん）！！」を叫び、締めくくった。
またこの日のイベントでは8月公開予定の『BORTO-NARUTO THE MOVIE-』の特報映像も特別公開された。「vol.0」と銘打たれた本イベントの今後の展開と共に、期待が高まる。 [細川洋平]
「NARUTO THE LIVE vol.0」 会場： 東京国際フォーラム ホールC 開催日： 2015年4月11日(土) 主催・企画： 集英社 企画制作協力： ソニー・ミュージックエンタテインメント、ぴあ 制作： Zeppライブ 《細川洋平》
