「劇場版シドニアの騎士」「楽園追放」制作陣が白熱トーク!セルルックCGコラボ企画
2月27日、新宿バルト9にてセルルックCG作品コラボ企画『劇場版シドニアの騎士』『楽園追放』トークショーが行われた。開始早々、次々と制作秘話が飛び出し会場を沸かせた。
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壇上には、『劇場版シドニアの騎士』から瀬下寛之副監督、ポリゴン・ピクチュアズ代表取締役の塩田周三さん、『楽園追放』から水島精二監督、グラフィニカ取締役執行役員の吉岡宏起さん、そしてスペシャルゲストとして東映アニメーションの野口光一プロデューサーが登壇。
吉岡さんは、服の下にアンジェラのTシャツを仕込んでおり、楽園追放への愛を見せつけた。トークショーは開始早々、次々と制作秘話が飛び出し会場を沸かせた。
まずはシドニアの見どころについて、「1話ごとの情報量が多い作品なので、劇場版に再編集する際、とにかく星白と長道くんのドラマを詰め込みました」と瀬下副監督。劇場版では映像や音も劇場版仕様になり、追加ショットも加えられたそうだ。塩田さんも、「お金を払って劇場に足を運んでもらう、ということに見合った内容にしたいと思って作りました」と作品への熱意を話した。
また、楽園追放の見どころについては、「日本のCGアニメの頂点を狙うべく、高濃度な作品を目指して頑張りました」と水島監督。また、アンジェラのお尻など、人間の柔らかさにも徹底して拘ったそうだ。
野口さんは、「とにかくCGアニメーションを作りたい!という思いから始まりました」と、日本のCGアニメを何とかしたいという気持ちで始めたとのこと。
フルCGアニメは日本のアニメファンになかなか受け入れられず苦戦してきたそうで、登壇者は「ようやく受け入れられる時代が来た」と口を揃えて話していた。
また、“板野サーカス”と呼ばれるアクロバティックな戦闘シーンを多く取り入れている楽園追放に対し、「僕は板野サーカスが大好ですが、僕らがそれをやったら個性がなくなるし、同じ土俵に入ったら負けてしまうと思い、シドニアでは禁止にしました。実際、楽園追放の板野サーカスが本当に素晴らしくて、やらなくて良かった(笑)」と瀬下副監督。各チームとも、それぞれ独自の手法を用いて、オリジナリティ溢れるCGアニメを作っていきたいと話した。
最後は一言ずつ、CGアニメを盛り上げていきたいと意気込みや熱意を話し、本イベントは終了となった。
[取材・文=月乃雫]
『シドニアの騎士』
3月6日(金)よりTOHOシネマズ日本橋・新宿バルト9ほかにて 2週間限定公開
http://www.knightsofsidonia.com
『シドニアの騎士』
(C)TSUTOMU NIHEI・KODANSHA/KOS PRODUCTION COMMITTEE