手のひらサイズのライブを体感!「ハコビジョン 初音ミク」編 | アニメ!アニメ!

手のひらサイズのライブを体感!「ハコビジョン 初音ミク」編

ゲームサイトのインサイドさんから、ライターひびきさんの連載「日々気まぐレポ」第61回目を転載です。話題の「ハコビジョン 初音ミク」の体験レポ!

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インサイドを御覧の皆様、こんにちは。ライターひびきによる「ほぼ」隔週連載「日々気まぐレポ」、第61回目でございます。

先日のミクさんプラモのレビュー、またまた例のニパ子さんにTwitterで話題にして頂いて恐悦至極にございます。この場を借りてお礼申し上げます。しかし、Twitterの使い方が上手い企業様が最近は多いですね、ただただ情報を発信するだけではなく、ユーザーとのコミュニケーションを図っていくというスタイル。せっかくの双方向なSNSなのですから一方的に垂れ流すだけではもったいないというものですよね。かと言って関係ない私信を垂れ流すスタイルはNG。匙加減が難しいですが上手いSNSとの付き合い方、というのはまだまだ追究の余念がありそうです。

さて今週は、バンダイから発売されております「ハコビジョン 初音ミク Tell Your World / 二次元ドリームフィーバー」をご紹介。こちらは、以前本連載でもご紹介しました「ハコビジョン MOBILE SUIT GUNDAM」に続くシリーズの最新作です。「ハコビジョン」は、手のひらサイズで3Dプロジェクションマッピングが楽しめる食玩シリーズ。今回、その第3弾として電子の歌姫、「ボーカロイド 初音ミク」さんが登場しました。

◆セットは従来と同じ
セット内容は従来のハコビジョンシリーズと同じで、パッケージを兼ねる59mm(H)×85mm(W)×65mm(D)のボックス、映像を重ね合わせる背景となる立体的な構造物と、スクリーンとなるクリアプレート、そしてガムが一粒封入されています。

ちなみにガムはミクさんを意識してのものか水色のソーダ味。細かな所でも世界観を大切にしていてグッドですね。

◆従来と似て非なるその構造
組立方法も同じで、変形させたボックスに立体背景をセットし、斜めにスクリーンをセットし上からスマートフォンを被せるだけ。相変わらず単純ながらよく出来た仕組みです。

しかし、従来の商品とは大きく異なる点が1点あります。それは背景となる構造物に「メインとなる立体物」が存在しないことです。第1弾ですと「東京駅舎」「東京国立博物館」という「建築物」、第2弾「MOBILE SUIT GUNDAM」では「ガンダム」と「ザク」という「キャラクター」がその映像演出のメインとして組み込まれていました。しかし、第3弾となる今回の背景にはメインとなるべきミクさんのフィギュアは存在していません。ここが従来のシリーズとは大きく異る点です。

◆初音ミクとハコビジョンの奇跡の出会い
ではミクさんはどうやって出て来るのか?単純な話で「何もない所に投影」されます。これ、地味に「ハコビジョン」のシステムの根幹を揺るがす大革新です。なにせメインとなるキャラクターの「3Dプロジェクションマッピング」をしていないという事ですから。しかして、この勇気ある選択は、第2弾までの経験から導き出された必然でもありました。

従来のハコビジョンシリーズはその「手のひらサイズという特徴」が故にあるデメリットが存在しました。それは、「立体感が得られにくい」ということです。3Dプロジェクションマッピングというのは実在の、それも「巨大構造物」に映像を投影して初めて効果を発揮するという側面があります。しかしハコビジョンシリーズは手のひらサイズのお手軽感というメリットがこの点においてはデメリットとして働いてしまうのです。その他にも、「動かない構造物に映像を投影している」という点がある以上「動きのあるキャラクター」を表現するのは「建物」以上に難題です。

一方でこのハコビジョンの特殊な構造は予想外の副次効果をもたらします。というのも、プロジェクションマッピングとしては微妙なものの、小さな空間にあたかも物体が存在しているように見えるという点においては優れているという点です。空間を遮るように立てかけられたスクリーンに投影される映像は、透過スクリーンを通して見る奥の背景と合わさることにより立体感を生んでいるのです。

そして、この「透過スクリーンに映像を投影する」というハコビジョンの仕組みは、奇しくも「ミクパ」のライブなどで使われる「ディラッドボード」に非常に近しい物でした。厳密には色々と違うのですが、お手軽に家庭で「初音ミク」のライブを再現できるものとしては正にうってつけのプラットフォームだったのです。

と、いうことで生まれたこの「ハコビジョン 初音ミク」が、いかに従来のシリーズ品から革新的な進歩を遂げているか、というのがおわかり頂けでしょうか。実際、その破壊力(?)は抜群で、可愛らしいことこの上ありません。手のひらの小さい空間で小さな歌姫が飛んで跳ねて踊っているのです、こいつはちょっとしたミライを感じます。たまげたなぁ……。

また、背景の構造物も非常に巧みに利用されています。今回の「Tell Your World / 二次元ドリームフィーバー」バージョンでは背景に1つの大モニターと4つの小モニターに加えて各所に照明機材状のモールドが施されているのですが、これが「手前にいるミクさん」と「奥にあるセット」という対比を産み出して、効果的に立体感を与えています。「画面から飛び出る」といった大げさなものではないものの、存在感の説得力を高めるという方向に全力でシフトしたこの作品は、ハコビジョンの新たなスタンダードを築いたのではないでしょうか。

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なお、今回の映像は、VOCALOID作品をはじめ、動画クリエイター「わかむらP」氏が担当。ハイクオリティな映像を楽しむことが出来ます。さらに、二次元コードを読み込むたびに、複数の映像演出をランダムで楽しむことができる、「テノヒライフシステム」も搭載されており飽きさせない作りになっているのもポイントです。

普段は初音ミクのライブに参加できないけど少しでも雰囲気を味わいたい!という方もこのハコビジョンで是非ご自宅ライブを開催してみてはいかがでしょうか。

「ハコビジョン 初音ミク」は好評発売中。価格は各500円(税別)です。


■筆者紹介:ひびき
ゲームやアニメが大好きな駆け出しライター。
お姉さんとショタの組み合わせなら「おねショタ」と
十把一絡げに言うのはどうかと思う今日このごろ。
表記規則からすればショタが攻めなのはご法度なのです。
そんなわけでミクレンください、何でもしますから!

Twitter:@hibiki_magurepo

【日々気まぐレポ】第61回 手のひらサイズのライブを体感!「ハコビジョン 初音ミク Tell Your World / 二次元ドリームフィーバー」編

《ひびき》
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