日本だけでなく、世界中に多くのファンを持つ『NARUTO-ナルト-』の劇場映画が完結するようだ。7月28日にシリーズ劇場版最新作が『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』であることと、その2014年12月6日公開が発表された。 タイトルにつけられた“THE LAST”の文字は、ただならぬものが感じさせる。さら発表にあたって公開されたビジュアルには「ナルト、最後の物語(エピソード)」とシリーズの終わりを彷彿さえるコピーが添えられた。『劇場版NARUTO』は本当に完結するのか?ファンは、大いに気になるところだ。
これ以外にも、『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』は、これまでの映画と異なることが多数ある。ひとつは、2004年以来続いてきた毎年1本の制作を2013年は中断し、2014年の本作に全力投球との万全の準備を整えたことだ。公開時期を冬に設定するのも史上初だ。 さらに大きな話題は、原作者の岸本斉史さんが、原作にのみならず、キャラクターデザイン、ストーリー総監修と制作に大きく関わる。『NARUTO-ナルト-』の原点を感じさせる映画になりそうだ。 公開されたビジュアルイラストも、岸本斉史さんによる描き下ろしである。子どもの頃のナルト、現在のナルト、そしてさらに大人びたナルトの立ち姿が印象的だ。
映画公開と同時に、『NARUTO-ナルト-』全体のプロジェクトも進んでいる。「週刊少年ジャンプ」(集英社)での連載開始15周年を機に、“NARUTO新時代開幕プロジェクト”が行われる。2015年には、「NARUTO―ナルト―展(仮)」が開催される予定だ。 『NARUTO-ナルト-』新時代とは何なのか?、『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』を見ることで、それも判るかもしれない。