ジブリ最新作「思い出のマーニー」に松嶋菜々子、寺島進も起用 | アニメ!アニメ!

ジブリ最新作「思い出のマーニー」に松嶋菜々子、寺島進も起用

スタジオジブリの最新作『思い出のマーニー』が、7月19日に全国公開となる。ジブリ初のダブルヒロインとした話題作だ。今回第2弾キャストが明らかになった。

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スタジオジブリの最新作『思い出のマーニー』が、7月19日に全国公開となる。ジブリ初のダブルヒロインとした話題作だ。
杏奈役に高月彩良さん、マーニー役に有村架純さんの起用がすでに発表されている。今回は新たに、二人の瑞々しい演技を支えるその他のキャスト陣が明らかになった。

まず杏奈の養母の頼子役は松嶋菜々子さんが起用された。松嶋さんは2009年の放送されたテレビアニメ『ジャングル大帝 -勇気が未来をかえる-』で声優を務めたが、長編アニメ映画への参加は本作が初めてである。
杏奈がお世話になる夫婦の夫・大岩清正役は寺島進さん、妻・大岩セツ役は根岸季衣さんが務める。寺島さんは2004年公開の映画『スチームボーイ』アルフレッド・スミス役を担当。一方の根岸さんは、松嶋さんと同様にアニメ映画への参加は初となる。

最愛の夫に先立たれ、悲しみに暮れる老婦人は森山良子さんが選ばれた。森山さんは「ポンキッキーズ21」のショートアニメ『シトラスタウン』でボンボン役を演じた経験を持つ。
湿っ地屋敷の使用人・ばあや役は宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』でトキ役を演じた吉行和子さん。岸辺で湿っ地屋敷の絵を描く女性・久子は、『それいけ!アンパンマン ロールとローラ うきぐも城のひみつ』のローラ姫役や『Mr.インクレディブル』の日本語吹替でおなじみの黒木瞳さんが務める。
いずれも俳優や歌手として長いキャリアを持つ面々が作品を彩ることになった。米林宏昌監督が作品の世界観を表現したキービジュアルも発表され、今夏の公開に向けて盛り上がる。

『思い出のマーニー』は、『借りぐらしのアリエッティ』でデビューした米林監督が4年ぶりに手がける長編アニメ映画である。イギリスの同名児童文学を原作に、美しく広がる北海道の湿地を舞台にしたファンタジー作品だ。
海辺の村の誰も住んでいない湿っ地屋敷。心を閉ざした少女・杏奈の前に現れたのは、青い窓に閉じ込められた金髪の少女・マーニーだった……。
[高橋克則]

『思い出のマーニー』
7月19日(土)全国ロードショー
/http://marnie.jp/

[キャストコメント]

松嶋菜々子さん
「私の演じた頼子は、娘から愛情を疑われているのでは?と心配性になってしまう女性。
アフレコはあまり経験がないので最初はスタジオの雰囲気にのまれて声が小さくなってしまったり、また映像の間と自分の演技を合わせていくことに苦戦しました。けれど、監督の優しくおっとりした雰囲気で緊張は和らぎ、とても良い経験をさせていただいたと思っています。この映画は親子の愛情が描かれていますが、思春期のお子さんがいらっしゃるご家庭であれば、どなたにも共感できる感覚がふんだんに詰まっています。完成した作品を娘達と一緒に観られたら嬉しいですね」

寺島進さん
「まさか自分にスタジオジブリからオファーがくるなんて想像していなかったので、とても驚きました。監督からは“自然体で”との説明をうけ、能天気で大らかな清正を演じてみました。久しぶりのアフレコで、難しかったけれど刺激的で勉強になりましたね。ご飯のシーンは食いしん坊なので特に楽しかったです。何より自分の娘が楽しみにしてくれているので、娘孝行できたのがとても嬉しいです。完成したら一緒に観に行けたらと思っています」

根岸季衣さん
「数十年前に立候補してから念願かなって今回の役を頂けて本当に嬉しかったです。私が演じたセツは太陽のような水のような空気のような…構えずに杏奈を包み込む憧れのキャラクターですごくいい役を頂けたなと思っています。アフレコという作業は普通の演技以上に役の血肉を作っている感覚や自分に委ねられている感覚がとても新鮮で楽しいものでした。『思い出のマーニー』は人間が生きる芯のことを優しく幻想的に描いていて、みなさんの期待を決して裏切らない作品になると思います」

森山良子さん
「アフレコはほとんど経験がないものですから、お話を頂いた時は面白そう!と思いました。実際に画を見てキャラクターの表情を見ながら演じるのと、台本だけで練習するのでは大きな差がありましたね。劇中歌を歌うシーンは優しく、温かく、思いを込めて、さりげなく歌いました。『思い出のマーニー』は、一生懸命生きていれば何があっても大丈夫だと包み込んでくれる力強い作品になると思います」

吉行和子さん
「役をいただきとっても嬉しかったです。『崖の上のポニョ』以来2回目ですが、初めてやるような新鮮な気持ちで挑みました。米林監督は初めてお会いしたのですが、会っただけで“嬉しい”と思える素敵な方で、握手をしただけで全てが通じたような気持ちになりましたね。私が演じたのは意地悪なばあやの役で、思い切り子供たちを怒ったりするんですが、なかなかいい気分でした(笑)。『思い出のマーニー』は何度見ても楽しめる、子供でも大人でも何かを感じる愛おしい作品になることと思います」

黒木瞳さん
「ジブリ作品は『風の谷のナウシカ』からファンなのですが、主人公が生き生きと描かれているのが最大の魅力ですね。オファーを受けた時は素直に心躍りました。この作品は主人公杏奈の成長物語でありながら、人間が成長する上で必要な条件の一つ“愛される事”に焦点をあてた愛の物語であると思います。私が演じた久子は杏奈の憧れの人物であり、優しくかっこよい人だと監督から説明を受け演じました。絵を見てみるまでどんな人物かわからないところが難しかったですね。想像しながら練習しました。キャラクターに声を吹き込むと少しずつ一心同体になっていく感覚を感じられるので、声のお仕事は好きです」
《高橋克則》
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