日本の伝統とポップカルチャーの融合で、国内で多くの来場者を集めた「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」が今年4月より海外に乗り出した。海外巡回展第一弾となるパリ展が、4月30日より国際交流基金パリ日本文化会館にて開催されている。同展は2012年に岡山県の備前長船刀剣博物館よりスタートし、これまで国内9か所にて30万人以上を動員した人気の企画展である。この好評を受けて、2014年より海外巡回展を開始している。「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」は、「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの世界観に全国の刀匠たちが挑んでいる。ロンギヌスの槍やプログレッシブナイフなどを、作中に登場するアイテムからインスピレーションを受けた計20点を展示する。そのほか鎌倉から江戸時代の刀工による名刀や刀装具、さらにはキャラクターの等身大のフィギュアや複製原画パネルなど、日本古来の伝統とポップカルチャーを併せて紹介する多種多様なラインナップとなった。30日の展示会初日には、フランス人の来館者はもちろん、現地在住の日本人や観光客など国籍、老若男女を問わず多くの人が訪れた。日本刀の歴史の解説を熱心に読み込む観覧者も多く、その関心の高さが伺えた。本展の作品を担当した装剣金工師(刀身彫刻)の木下宗憲さんによる講演を実施した。60名の定員は2回とも満員となった。デモンストレーションでは実際に刀身への彫刻が行われた。細微な龍を彫り進める匠の技は会場を大きく賑わせていた。平日にも関わらず好調な滑り出しを見せたパリ展は6月21日まで開催、パリっ子に楽しまれる。終了後、会場をスペイン・マドリードに移す。マドリード展は7月5日から9月28日までABCミュージアムにて開催される。日本の伝統文化と人気のアニメ作品がヨーロッパでどのように受け入れられるのか。今後の動向にも注目していきたい。[高橋克則]「ヱヴァンゲリヲンと日本刀展」/http://www.jpf.go.jp/j/culture/new/1401/01-03.htmlパリ展会期: 2014年4月30日(水)~6月21日(土)会場: 国際交流基金 パリ日本文化会館(フランス・パリ)マドリード展会期: 2014年7月5日(土)~9月28日(日)会場: ABCミュージアム(スペイン・マドリード)
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