電子書籍販売サイト eBookJapanの調査によれば、イーブック読者のユーザーが選んだボーイズラブ(BL)人気第1位は、ヨネダコウさんの『どうしても触れたくない』だった。これは eBookJapanは、BL好きユーザーを対象に行った調査によるものだ。eBookJapanは、人気作品のほか、「ベストオブ攻」や「ベストオブ受」などのキャラクター別、テーマ別のランキング結果も明かしている。さらに読者コメントなども紹介し、BL作品の人気について探っている。BLとは「Boys Love」の略で、男性同士の恋愛を描いたマンガや小説のジャンルを指す。eBookJapanでも多くのBL作品が支持を集めていることから、2013年11月から12月までの一ヶ月間アンケート調査を実施した。極上BL部門の第1位を獲得した『どうしても触れたくない』は、2008年9月に著者初の商業単行本として発行され、一躍注目を集めた。過去の恋愛でトラウマを持つ主人公・嶋と、新しい職場の上司・外川が織り成す、切なく臆病なラブストーリーである。ユーザーからは「主人公のいじらしさが病みつきになります。話の構成も骨太だと思いました。(30代女性)」や「これは…圧倒的にちがう!!と泣きながら読んだ作品。(20代女性)」など絶賛の声が寄せられた。「ベストオブ攻」には『ファインダーシリーズ』(やまねあやの著)の麻見隆一が選ばれた。圧倒的なフェロモンが魅力的なキャラクターで「俺様感といい肉体美といい。文句なしです。(40代男性)」と男性ユーザーも絶賛している。一方「ベストオブ受」は『憂鬱な朝』(日高ショーコ著)の桂木智之が輝いた。「美形でクールで厳しい性格なのに時々ベッドで妙に積極的なのが萌えます!(40代女性)」など、ポーカーフェイスから滲みでる色香がユーザーを魅了した。またBLユーザー自身についての調査も興味深い。BLにハマった年齢は10代が約4割と最も多く、思春期にBLと出会ってしまったことが大きな要因のようだ。そしてBL歴が10年以上というベテラン勢が約半数を占めていることから、BL業界の安定ぶりも窺えた。好きなジャンルは「リーマン・社会人」が最も多く、次いで「学園・学生」となった。好きな受けと攻めでは、「年下攻め」が一番人気で、「ツンデレ受け」「俺様攻め」とそれに続く。だが、どれもさほど差がないことから、幅広い属性が受け入れられていることがわかった。[高橋克則]eBookJapan BLアンケート調査結果/http://www.ebookjapan.jp/ebj/special/bl_enquete.aspMy Best BL 極上BL20選 第1位 『どうしても触れたくない』 (ヨネダコウ)第2位 『同級生/卒業生』 (中村明日美子)第3位 『SEX PISTOLS』 (寿たらこ)第4位 『花は咲くか』 (日高ショーコ)第5位 『憂鬱な朝』 (日高ショーコ)第6位 『どうしようもないけれど』 (夏目イサク))第7位 『飴色パラドックス』 (夏目イサク)第8位 『恋する暴君』 (高永ひなこ)第9位 『ファインダーシリーズ』 (やまねあやの)第10位 『是―ZE―』 (志水ゆき)第11位 『生徒会長に忠告』 (門地かおり)第12位 『いとしの猫っ毛』 (雲田はるこ)第13位 『窮鼠はチーズの夢を見る/俎上の鯉は二度跳ねる』 (水城せとな)第14位 『アイツの大本命』 (田中鈴木)第15位 『セブンデイズ』 (作画:宝井理人 原作:橘紅緒)第16位 『NightS』 (ヨネダコウ)第17位 『スメルズ ライク グリーン スピリット』 (永井三郎)第18位 『そして続きがあるのなら/帰らなくてもいいのだけれど』 (内田カヲル)第19位 『ひとりじめボーイフレンド/ひとりじめマイヒーロー』 (ありいめめこ)第20位 『年下彼氏の恋愛管理癖』 (桜日梯子)
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