テレビアニメ『京騒戯画』が、10月より好評放送中だ。11月13日には、少し変わった第5.5話がTOKYO MXにてオンエアされ話題を呼んでいる。『京騒戯画』5.5話は、「京都実録篇」とタイトルされている。5.5話という不思議な話数は、このエピソードが少し変わった企画になっていることに由来する。「京都実録篇」では、本作のキャストが『京騒戯画』のモデルとなった京都各地の舞台を実際に訪れる。実写の特別放送として大きな注目を集めた。聖地巡礼企画に参加したのは、宮司役の矢尾一樹さん、吽役の白石涼子さん。さらに新人声優・中山恵梨香さんが出演し、京都の様々な場所を巡った。白石さんと中山さんの二人が最初に向かったのは1346年開創の源光庵だ。その中にある「悟りの窓」「迷いの窓」は第1話2章のモデルとなっており、古都様と明恵二人の心象風景として使われている。丸窓は宇宙を表す「悟りの窓」、四角い角窓は人生の四苦八苦を表す「迷いの窓」とされている。中山さんは「こっち(丸窓)がぽんっと切り取られ不思議な感じ。悟りの窓っていうのはわかる気がする」とコメント。白石さんも「四角の方が安心感はあるんだけど、きっと現実なんですよ。嫌なことがあっても何とかなりそうな感じ」と印象を話した。次に向かった知恩院では三門を見学した。三門とは悟りに通ずる三つの解脱の境地を表す門「三解脱門」を意味し、オープニング映像の階段で明恵が振り返るシーンに登場する。中山さんは「アニメではもうちょっと小さくアレンジしていたけど、実際はこんない大きいんですね」と驚いていた。続いて鞍馬寺本殿では、毘沙門天の使いである虎にちなんだ吽・阿像を発見。吽役の白石さんは「こんなにまじまじ見たのは初めてだけど、かわいい顔してるね」と感慨深げにコメントした。最後は矢尾さんも加わり、明恵上人が創立した高山寺を訪れた。高山寺の国宝である石水院はアニメでも第1話1章に使用されている。女性陣は「すごい!まんまですよ」、矢尾さんも「古都様が"愛!"っていってた場所だね!」と盛り上がっていた。『京騒戯画』にとって特別な舞台を巡った三人は聖地巡礼を堪能した様子。矢尾さんは「ここにいると(京騒戯画の)その時代に戻れる気になる」とその魅力について語った。5.5話は2014年3月14日発売のBlu-ray&DVD VOL.3に映像特典として収録される。[高橋克則]『京騒戯画』/http://www.kyousougiga-tv.com
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