平坂読さんが手掛けるライトノベル『僕は友達が少ない』(MF文庫J/メディアファクトリー刊)の実写映画化が決定した。キャスト陣も同時に発表され、主人公・羽瀬川小鷹役を瀬戸康史さん、ヒロイン・三日月夜空役を北乃きいさんが演じる。累計発行部数は555万部に達し、二度のテレビアニメが放送されたヒット作なだけに、実写映画にも熱い視線が注がれるだろう。公開時期は2014年新春を予定している。映画は作品の世界観をそのままに、実写ならではのリアリティや生身の人間のぶつかり合いを描いた完全オリジナルストーリーとなっている。ライトノベルは原案という扱いで、「友達とは何か?」という真っ直ぐな問いが込められた物語が繰り広げられる。主人公を務める瀬戸康史さんは役柄に合わせ人生初の金髪に挑戦した。一方、ヒロイン役の北乃きいさんはトレードマークである爽やかな笑顔を封印。清清しいほど不機嫌なドSキャラを演じきっている。二人は本作が初共演である。その掛け合いにも期待していきたい。監督は『シャッフル』や『監禁探偵』などで知られる及川拓郎さんが担当する。及川監督は『僕は友達が少ない』をリアルタイムで読み続けていたことを明かしており、作品に対して深い想いがあるようだ。脚本も自らが務め、今回の実写映画に挑んでいく。『僕は友達が少ない』は友達作りの部活動を描くという斬新な設定と、強烈なキャラクターたちが読者の心を掴んだ人気作である。2009年に第1巻が刊行されて以降、ライトノベル界を牽引し続けている。2011年と2013年にはテレビアニメが放送され、ファン層はさらに拡大した。そのほかにもマンガ化やゲーム化など様々なメディアミックス展開で勢いに乗っている作品だ。[高橋克則]実写映画『僕は友達が少ない』2014年新春全国ロードショー/http://www.haganai-movie.jp/<キャスト・スタッフコメント>瀬戸康史さん (羽瀬川小鷹役)「まず、この堂々としていて切ないタイトルに運命的なものを感じました。なぜなら僕も、友達が少ないからです。そしていざ、ドキドキしながら台本を読んだら、ライトノベルの絶妙なファンタジー感に加え、登場人物達のキャラの濃さ。僕が演じるのは羽瀬川小鷹、イギリス人と日本人のハーフです。今作には、いろいろな問題を抱えた“はがない達”が出てきますが、それぞれ友達が少ない理由が違います。僕は小鷹を演じる上で、その理由を素直に丁寧に大胆に演じるよう心掛けました。そういった意味でも新感覚な学園コメディーになっていて、お客さんには楽しんでいただけると思います。観終わった後に考えさせられるような、そんな作品です」北乃きいさん (三日月夜空役)「台本を読んで、凄いリアリティがあると感じました。友達がほしいと思う反面、一人の自分が楽だと逃げがちになってしまうことも。それでも前向きに人と向き合うんだ、と学生の頃は気付けなかったことをこの作品では描いていると思います。なので、今回は共演者の方と一緒に遊んだり、食事をしたりする機会をたくさん作らせてもらいました。そこでコミュニケーションをとることで、現場で同じ周波数になってお芝居できて、こういう時間が大事なんだいうことを実感しました。コメディとして楽しめるし、ヒューマンドラマとして観終えた後、必ず胸に残るものがあると思います。新しい『僕は友達が少ない』を観ていただけると思います。素敵なスタッフ、キャストのみなさんと、できることはやった! と胸を張れる作品です」及川拓郎監督「自分はアニメ版もマンガ版もあまり知らないが、ライトノベルをリアルタイムで読み続けて来た者として、『僕は友達が少ない』には並々ならぬ愛情がある。原案は敢えて隣人部がリア充であるかのように描くことによって、その対局にある切なさを際立たせているが、この映画ではもう少しだけ解りやすくストレートな手法をとった。『はがない』の一つのエピソードとして、ファンの人にも、新しく知る人にも楽しんでもらえる作品になったのではないかと思う。変わって行く自分と、変わらない想い。変わらないでいることの強さと、変わって行くことの必然。だれもが思春期に感じたことのある想いを、個性的なキャラクターたちを通じて描きたい。小鷹役の瀬戸康史さん、夜空役の北乃きいさんには、そこに存在する二人の説得力、そして芝居の相性の良さを感じた。二人のやり取りが起こした化学反応は、他の役者陣、そして撮影現場に良い影響を与えたと思う。この作品は個性的なキャラクターたちが織りなす、楽しくも切ない"青春映画"です。懐かしさとともに、"あの頃"の甘酸っぱさを楽しんで下さい」原案: 平坂読「僕は友達が少ない」(MF文庫J/メディアファクトリー刊)監督・脚本: 及川拓郎出演: 瀬戸康史 北乃きい 大谷 澪 高月彩良 神定まお 久保田紗友 山田萌々香 栗原 類 渡辺 大 石原良純製作プロダクション: タイムズイン製作: 「僕は友達が少ない」製作委員会配給: 東映<ストーリー>聖クロニカ学園2年・羽瀬川小鷹。転校して3か月、ハーフで金髪、目つきが悪く、その上人見知り。さらに、あらぬ誤解ばかりで彼には友達がいない。夏休みを前にしたある日の放課後、教室で一人、“エア友達"と話をしている三日月夜空と出会う。彼女もまた、そのキツイ性格と口の悪さから友達がいなかった。本当の友達が欲しいと願う小鷹と、友達がいない寂しいヤツと思われたくない夜空。互いの目的を果たす為に夜空が思いついた手段、それは、友達作りを目的とした「隣人部」という部活を作る事だった! 小鷹の戸惑いをよそに活動を始めた彼らの下に、意外にも入部希望者が続々と集まってくる。巨乳のお嬢様・柏崎星奈、天才発明家にしてド変態・志熊理科、女性の容姿で真の男子を目指す・楠幸村。さらに、10歳にして隣人部の顧問となったシスター・高山マリア、小鷹の妹・羽瀬川小鳩が加わり、個性の強すぎる面々が隣人部に揃った。協調性のかけらもなく、自分勝手に活動を続けていく隣人部の生活も、学校や家に居場所のなかった彼らにとって、不思議と居心地の良い場所となっていった。そんなある日、理科があるバーチャルゲームをやろうと提案する。それはバーチャルの世界に入り、自分の思い通りの生活を送れるという夢のようなもの。皆がそのゲーム端末を頭に装着した時、現実と妄想が逆転した! 友達のいる学校、思い描いていた学園生活、彼らの理想がそこにはあった…。あまりに甘美なゲームが終了し、日常に戻ったかに思えたが彼らはまだ気づいていなかった。あまりにも強い1人の妄想が、なんと現実を侵食し始めていたのだった! 妄想が肥大化し、暴走し世界を変えていく―――。それが嫌いな現実でも、彼らは決意する。大切なものを守る為に、自分自身を信じる為に。現実を取り戻すと、このゲームを終わらせると!
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