100人に95人は“初音ミク”を知っている? 東京工芸大のボーカロイド調査で明らかに
初音ミクは、一体どの程度の知名度があるのだろうか。1月28日から1月30日にかけ東京工芸大学が実施したモバイルリサーチによる「ボーカロイドに関する調査」がこの一端を明らかにしている。
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1月28日から1月30日にかけ東京工芸大学が実施したモバイルリサーチによる「ボーカロイドに関する調査」がこの一端を明らかにしている。調査の対象は音楽を聴くことが好きな12歳から39歳までの1000名、その有効回答を得たうえで分析結果を発表した。
今回の調査は、昨年度からインタラクティブメディア学科で作詞・作曲の演習としてVOCALOID3を導入したことが背景にある。「能動的な音楽の楽しみ方」の一環として意識や実態を探る目的であった。
調査項目は大きく分けて、「音楽の楽しみ方とボーカロイド曲」、「ボーカロイド曲について」、「ボーカロイドのキャラクターについて」、「音楽制作について」と4つで公表している。
このうち「ボーカロイドのキャラクターについて」では、初音ミクの認知率が95.0%と初期から大幅に高まったことが明らかにされた。調査対象となった12歳から39歳までは、ほんどの人が初音ミクを知っていることになる。
その一方で、初音ミクを知ったきっかけに年代差が見られ、30代はTVが4割強となっている。またポスト初音ミクについて分析している。若年層での認知の広がりから、「Megpoid」か「IA」が有力と今後の傾向を解説する。
「音楽の楽しみ方とボーカロイド曲」では、「好きな音楽はボカロ曲」を回答した10代女性が4割いるのが目を惹く。また音楽購入のきっかけは動画共有サイトが25.4%、10代ではTVやラジオと動画共有サイト同程度の影響となっている。
「音楽制作について」では、楽曲に対する消費傾向も追っている。これによれば気に入った無料コンテンツの制作者への少額寄附意向を示したものが56.5%、ボカロ曲ファンに限定すると77.6%に達した。無料でありつつも敬意として還元したい気持ちが窺える。
東京工芸大学では、有名ボカロPの虹原ぺぺろんさんが特別講師として学生への制作指導も行なっている。3月27日には中野キャンパスで「虹原ぺぺろんVOCALOID作曲実演イベント」を開催する。
[真狩祐志]
「ボーカロイドに関する調査」
/http://www.t-kougei.ac.jp/guide/release/
虹原ぺぺろんVOCALOID作曲実演イベント
日時: 2013年3月27日(水)15:00~16:00
会場: 東京工芸大学中野キャンパス1号館
観覧: 無料・予約不要
問い合わせ先: 東京工芸大学広報課 046-242-9600