サウンドデザインはハリウッド 映画「図書館戦争」を「スパイダーマン」のスタッフが担当
映画『図書館戦争』の戦闘シーンの音響効果が、ハリウッドで制作されていることが明らかにされた。サウンドデザイナー Steven Ticknorとアメリカ・ソニーピクチャーズスタジオのサウンドデザインチームが映画制作に参加している。
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『スパイダーマン』や『ターミネーター3』、『トータル・リコール』などの大作を手がけてきたサウンドチームが、日本の話題作に協力する。日本側のオファーに応えて実現したものだ。劇場ではハイクオリティのサウンドが期待出来そうだ。
有川浩さん原作の『図書館戦争』は、政府による武力を用いたメディア検閲が正当化された近未来の日本を舞台に、表現の自由を護る自衛組織が「図書隊」の戦いを描いている。監督は『GANTZ』や『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』の佐藤信介さんだ。
監督は、パラレルワールドの日本で起こる現代の戦争を出来るだけリアルに表現するべく、既存の銃声音は用いずに、すべてを新たに制作するという。
一方、ハリウッド側でも、これまでの邦画にはない独自の戦闘描写に興味を抱き、今回のコラボレーションにつながった。今年1月には佐藤監督が渡米し、現地で作業が行われた。
Steven Ticknorさんは今回の試みについて、「今回の仕事は、素晴らしい機会だったと思います。佐藤監督はとてもジェントルマン。映画をとても愛していて、そして芸術家です」と絶讃する。さらに「どの国の映画でも、何かを学ぶ事が沢山有ります。制作過程や取り組み方などなど、違いも沢山有り、その違いを含めて色々な事を学ぶ良い機会です。こういう機会に頻繁に恵まれる事が、これからも沢山有る事を望んでいます」とコメントを寄せている。
佐藤信介監督も、「スタッフとのやりとりにおいて、互いに今まで見てきた映画や、求める映画的シーンなどに、隔たりを感じませんでした。むしろ、垣根も制約もなく、素晴らしい瞬間を創り出そうとする気持ちだけをもって作業される姿は、明快であり、こちらも気持ちがいいし、本当にやりやすかったです。」と作業を振り返る。
「かなり特殊な音も、生音を素材として録音し、加工・編集することで作成されているためか、聞き心地も良く、記憶に残りやすいように感じました。今回は、“フォーリー”と言って、人の行動音も、全て、ソニーピクチャーズスタジオで作りました。フォーリーのスタジオも見ましたが、音を立てる”物”の多さには驚かされました。こうして集められた音の数々を、巧みに選び、何重にも混ぜあわせていくことで、理想的な音を作り上げていく。音をデザインするという強い意識と、理想の音への探究心は、時間のかけ方、手間のかけ方、そして取り組むスタッフの数にも、よく現れていました。」と、今回の共同作業に強い手応えを感じているようだった。
映画『図書館戦争』は、4月27日に東宝系にて全国公開される。
映画『図書館戦争』
2013年4月27日公開
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