大友克洋の世界を一望 初の総合原画展が4月9日にスタート | アニメ!アニメ!

大友克洋の世界を一望 初の総合原画展が4月9日にスタート

4月9日から3331 Arts Chiyodaでスタートする「大友克洋GENGA展」は、そうした空白を埋めるものとなる。

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 1970年代初頭にデビューした大友克洋さんは、『童夢』、『AKIRA』などの作品でその独自のリアリズムを表現、さらに1988年には自らの監督で劇場アニメ『AKIRA』を制作した。その作品を通じて世界のカルチャーシーンに大きな影響を与え続けている。
 その作品や影響はこれまでにも多く語られてきた。一方で、そんなエポックメイキングな作家であるにも関わらず、その作家活動全体を振り返る展示会はこれまでなかった。4月9日から3331 Arts Chiyodaでスタートする「大友克洋GENGA展」は、そうした空白を埋めるものとなる。

 1月28日に公式サイトがオープン、およそ2カ月にわたり開催される「大友克洋GENGA展」は、有志により結成された大友克洋GENGA展実行委員会が主催する。デビューから現在までの作品を網羅した初の総合展だ。
 原画展実現のきっかけとなったのは、今年1月に大友克洋さんの20年ぶりの画集となる『KABA2』が発売されたことだ。これを期にその足跡をまとめるという考えが生まれた。
 同時に、2011年3月11日に起きた東日本大震災に対し、宮城県出身の大友克洋さんが自ら主体となって何か出来ないかを考えた結果だ。そうしたことから入場料のうち30%を東日本大震災復興のために寄付する予定だ。

 展覧会に出品される原画は、代表作である『AKIRA』、『童夢』、『気分はもう戦争』、『さよならにっぽん』などである。いずれも大友克洋さんが提供した手描きの生原画となる。作品の世界をより知る貴重な機会となる。
 会場となる3331 Arts Chiyodaは、千代田区神田にある旧練成中学校を改修してアーティストやクリエーターたちの活動の場として誕生した。プロジェクトの認知度を上げる大型企画とも言えるだろう。

大友克洋GENGA展
/http://otomo-gengaten.jp/

会場: 3331 Arts Chiyoda  
会期: 2012年4月9日(月)~5月30日(水)
開館時間[平日] 11:30~20:00 / [土日祝] 10:30~20:00
(平日、土日祝ともに完全予約制) 休館日第3火曜日
入場料: 大人1500円、学生800円、中学生500円、小学生以下は保護者同伴で入場無料。
主催: 大友克洋GENGA展実行委員会
*チケット購入の詳細は、イベント公式サイトで確認ください。
《animeanime》
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