米沢嘉博「戦後エロマンガ史」大衆文学研究賞を受賞
マンガ評論家として知られた故米沢嘉博さんの著書『戦後エロマンガ史』(青林工藝舎)が、第24回大衆文学研究賞(早乙女貢基金)の大衆文化部門を受賞した。
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大衆文学研究賞は大衆文学研究会が主催する。これまでに時代小説や冒険小説、推理小説、歌謡、雑誌、新聞、映画など分野の評論、伝記、研究、考証の優れた作品を顕彰してきた。
『戦後エロマンガ史』は、2006年に逝去した米沢嘉博さんが亡くなる直前まで連載していた遺作を単行本化したものである。2010年4月に発売された。マンガの中で描かれた性についての歴史を追っている。
米沢さんは、生前に『戦後少女マンガ史』(新評社)、『戦後SFマンガ史』(新評社)、『戦後ギャグマンガ史』(新評社)、『戦後野球マンガ史』(平凡社)などで、マンガ通史を追ってきた。本書はその中でも、顧みられることが少なかったエロマンガにフォーカスしたという点でも価値ある本となっている。
米沢嘉博さんはコミックマーケット準備会の代表として、長年コミックマーケットを支えてきたことも知られている。研究の基礎となったその蔵書は現在は明治大学の米沢嘉博記念館に所蔵されているほか、記念館では生前の米沢さんの仕事や業績も紹介している。
米沢嘉博記念館 /http://www.meiji.ac.jp/manga/yonezawa_lib/index.html
第24回(2011年)
大衆文学研究賞(早乙女貢基金)大衆文化部門
[受賞作品]
米沢嘉博『戦後エロマンガ史』(青林工藝舎)