この第39回アニー賞のゲーム・アニメーション部門(Best Animated Video Game)に、日本のゲームソフトメーカーのタイトルから3作品がノミネートされた。アトラスの開発した『キャサリン』、コナミ・デジタルエンタテインメントの『Gesundheit!(ゲズンハイト!)』、さらにカプコンの『ゴーストトリック』である。 今回のアニー賞は、例年よりノミネート作品数を拡大している部門が多い。ゲーム・アニメーション部門も9タイトルが挙がったが、それでも全体の1/3を日本タイトルが占めたことになる。アニメーション関係者の間で、日本のゲームのアニメーションパートに対する評価が高いことが分かる。
『キャサリン』は、PS3 、Xbox360向けのゲームソフトで、謎の美女キャサリンを巡るサスペンスホラーな作品。アニメーションパートは、日本のアニメスタジオ STUDIO 4℃が手がける。米国では7月に発売され、好評価を勝ち取り大ヒットとなった。 『Gesundheit!(ゲズンハイト!)』はフィーチャーフォン向けのパズルゲームで、絵本のようなアニメーションが魅力だ。ソーシャルゲームの波が、アニー賞にまで押し寄せたことになる。『ゴーストトリック』はカプコンがニンテンドーDS向けに開発した。iOS向けにも展開している。 いずれもかなり異なる個性のアニメーションだが、2月4日の授賞式で発表される最優秀作品に期待したいところだ。最終選考はASIFA-Hollywoodのメンバーによって行われる。これまでに日本のゲーム会社のタイトルではD3パブリッシャーの開発した『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』のDS向けゲームがこの部門の最優秀作品賞を獲得したことがある。