「TATSUMI」 東京国際映画祭アジア映画賞スペシャル・メンションに | アニメ!アニメ!

「TATSUMI」 東京国際映画祭アジア映画賞スペシャル・メンションに

各国の映画祭でセンセーションを巻き起こしている映画『TATSUMI』が、10月30日に閉幕した東京国際映画祭でも大きな注目を浴びた。

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 異色のアニメーション映画として各国の映画祭でセンセーションを巻き起こしている映画『TATSUMI』が、10月30日に閉幕した東京国際映画祭でも大きな注目を浴びた。
 本作は“アジアの風部門”にて公式上映されたが、審査員らによってアジア映画賞スペシャル・メンションに挙げられた。シンガポールを代表する映画監督エリック・クーが、日本の劇画作家・辰巳ヨシヒロをテーマに日本語で製作した作品が日本で大きな評価を得た。

スペシャル・メンションに選出について、エリック・クー監督は次の様にコメントする。
「『TATSUMI』が東京国際映画祭にてスペシャル・メンションを頂くことができ、大変光栄に思うとともに感動しております。この作品には気持ちを込めましたが、辰巳先生、別所哲也さん、そして制作に関わった多くの方々の親切な助けなしでは実現しなかったでしょう。映画祭とオーディエンスの皆様に温かいご支援をいただけたことを、制作一同より改めて感謝申し上げます」

エリック・クー監督は、自身も映画監督になる以前にマンガ家として活動していた。その時に出会った辰巳ヨシヒロの作品に強い衝撃を受けたという。
本作の製作の動機も、映画化されたことをきっかけにより多くの人が作品に目を向ける様になって欲しいというものだ。近年の世界的に辰巳ヨシヒロ再評価の機運が高まっているが、本作がさらにそうした動きを後押しすることになるのは間違いないだろう。

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本作のモデルとなり、さらにナレーションを務めた辰巳ヨシヒロは、本作の製作について、こう語った。
「今年の東京国際映画祭は興奮のうちに終わってしまいました。『TATSUMI』というタイトルで参加した成人向きアニメーションが、映画祭に関わる人々からどれだけの評価が得られるか、という一点が私の最大の関心ごとでした。
映画の後進国といわれるシンガポールで、しかも日本語で作られたアニメーション映画『TATSUMI』。奇才エリック・クー監督の大きな挑戦でもありました。
今の日本では絶対に制作し得ないこの映画の魅力を、どこまで理解されるのか。正直言って、私は期待と不安の狭間でドキドキしながら成り行きを見ていました。賞は惜しくも逸しましたが「スペシャル・メンション」に挙げていただき、私は再び興奮の中にいるのです。良かった。
この映画に参加したインドネシアの大勢のアニメ作家のみなさん、登場人物に素晴らしい声で生命を吹き込んでくれた別所さん、その他スタッフの方々に心より「有難う」と言います。敬愛するエリック・クー監督の映画への情熱は、ますます燃え上がることでしょう」

また、本作でもうひとり大きな役割を果たした人物が俳優の別所哲也である。本作で一人6役の声優を演じ、作品に彩りを与えた。
「審査員の皆さんから、スペシャル・メンションという高い評価を受けたことを大変名誉に思います。日本人が日本のことを最も世界に向かって物語らない、と揶揄される時代。映画TASTUMI」は、東京国際映画祭を通じて、日本を発信できる作品だと確信していました!
日本で生まれ、世界が認める劇画の世界。その劇画の父であり日本の宝でもある辰巳先生の半生とその偉業、作品群がこれを機に日本国内で更に再発見されていくことになればと思います」

 作品は、フランス、日本だけでなく、今後も世界各地の映画祭で紹介されることになりそうだ。野心的な『TATSUMI』は、さらに多くの評価を勝ち取ることになるに違いない。

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        (c)27 Productions Pte Ltd

第24回東京国際映画祭
公式サイト /http://www.tiff-jp.net/
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