日本のアニメ史のなかで、語らなければいけないアニメーターは少なくない。しかし、最も大きな足跡を残したアニメーターとして、月岡貞夫さん、大塚康生さんを外すことは出来ないだろう。日本のアニメ界が生んだ偉大なアニメーターである。 10月15日に、この二人が、日本のアニメーション産業について講演・トークするイベントが、東京・世田谷区の区民会館ホールで開催される。せたがや未来博のプログラム「ぼくらのアニメ~ジャパニメーション奮闘記」だ。 まず、基調講演で月岡貞夫さんが「手塚治虫を中心としたテレビアニメの勃興」と題して、テレビアニメ産業の草創期のエピソードや苦労話を紹介する。続いて月岡さん、大塚さんの二人が「日本のアニメがジャパニメーションになるまで」のタイトルで対談する。 最後は、キャラクターアナリストの土屋新太郎さんも加わり、「ジャパニメーションという産業のあり方」をパネルディスカッションする。話題は、テレビアニメがなぜ成り立つのか?アニメの経済効果にも及ぶ予定だ。アニメ産業というと現在の動きばかりに目を奪われがちだが、現在に至る業界の流れを知るイベントと言えるだろう。 月岡貞夫さんは1950年代に東映動画を皮切りに、アニメの仕事に関わる様になった。東映動画初のテレビアニメ『狼少年ケン』などの代表作がある。日本の商業アニメの立ち上がりを現場で体験してきた。 大塚康生さんは、その東映動画の自社養成のアニメーター第一期生である。『太陽の王子ホルスの冒険』、『ルパン三世』などの代表作がある。 イベントは13時スタートで15時終了予定のおよそ2時間、入場無料、事前予約も不要となっている。せたがや未来博/http://www.setagaya-icl.or.jp/mirai/「ぼくらのアニメ~ジャパニメーション奮闘記」講演: 月岡貞夫パネラー: 大塚康生10月15日(土)13:00~世田谷区民会館ホール入場無料
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