声の仕事を通じて夢や楽しみを届ける声優さんたちが、3月11日東日本大震災で被災した視覚障がい者支援に乗り出す。11月20日に東京ドームシティホールで「READING FOR THE TIES」と題された2回の公演を行う。 公演は「声」をテーマにしたステージで、人気声優が参加する豪華朗読劇「新説 八犬伝」やバラエティコーナーなどが設けられる。様々なエンタテインメントが繰り広げられる。
「READING FOR THE TIES」は、2008年より東京ケーブルネットワークが主催する今年4回目となるイベントである。実はこのイベントは、目の不自由なひとたちのスポーツ参加を支援するための寄付と視覚障がい者のひとたちとどう接していくべきかの啓発を目的としている。過去3年で大きな成果を残した。 そうしたなかで今年は、3月11日に起きた東日本大震災の被災者のなかの視覚障がい者の支援を主な目的に据えた。これは先の地震により視覚障がい者の人たちが健常者以上に大変な生活を強いられているためである。 イベントでは「視覚障がい者といっしょに」とタイトルしたコーナーで被災地での視覚障がい者の状況のレポートを行う。また、日本盲人会連合を通して東日本大震災の被災地に寄付を行う予定だ。
一方で、ステージはこれまで以上にエンタテインメント性を重視する。これは、こうした時期だからこそ 十分楽しんで欲しいというものだ。 朗読劇「新説 八犬伝」はこれまでも「READING FOR THE TIES」の公演の脚本・演出を手がけてきた山本晴華さんが「スーパーグラップラー」の座付き作家園山古都錦さんと物語を作る。バラエティコーナーでは用意された台本の配役をその場で決めて演じるなど、声優さんの技が光る。