10月22日から30日まで、東京・六本木を中心に第24回東京国際映画祭が開催される。9月13日にその企画のひとつ「映画人の視点」のプログラムが発表された。故伊丹十三監督を振り返る「JUZO AGAIN」、アニメーション監督の視点から作品を観る「未来のアニメーション」、そして70年代のアクション映画が日本映画に与えた影響を探る「映画の出来は弾丸(タマ)の数と火薬(バクハ)の量」の3つである。 「映画人の視点」は、東京国際映画祭の中の唯一のオールナイト企画である。ひとつのテーマをもとに、長時間にわたり映画を楽しむ。プログラムの見どころは、日本を代表する映画人をゲストに迎えることだ。ゲストの足跡や映画論を語るカンファレンスと、作品上映を楽しむスクリーニングの2部構成となっている。 10月28日22時から、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催される「未来のアニメーション」は、近年、映画祭での上映機会の減っている国内のアニメーションが取り上げられている。企画のテーマはアニメーション監督の視点からの劇映画論、アニメーションの新たな映像表現としている。世界の映画祭・アニメーション映画祭でたびたびグランプリを受賞してきた山村浩二監督らアニメーション監督をゲストに迎える。 上映作品は山村浩二監督の最新作『マイブリッジの糸』、さらに今年4月に他界した故出崎統監督の代表作『エースをねらえ!劇場版』を追悼上映する。ゲスト、上映作品とも、今後追加の発表がありそうだ。 チケットは9月17日12時から、ローソンチケットでインターネット先行先着販売する。さらに10月8日よりチケットぴあ、ローソンチケットにて一般発売する。 料金は前売・当日とも一般2500円、また、当日券のみ劇場窓口にて500円で販売される学生チケットは「映画人の視点」でも実施される。こちらは、かなりお得なものになりそうだ。第24回東京国際映画祭 /http://www.tiff-jp.net/ja/■ JUZO AGAIN故・伊丹十三監督の功績を振り返り、作を上映。会期: 10月22日(土) 22:00開演 オールナイト会場: TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7出演: 宮本信子(女優)、本多俊之(音楽家)、ほか上映: 『ゴムデッポウ』(62) (伊丹一三名義 初監督作品貴重上映)、『マルサの女』(87)、『あげまん』(90) 以上、監督:伊丹十三■ 未来のアニメーションアニメーション監督の視点からの劇映画論、アニメーションの新たな映像表現に迫る。会期: 10月28日(金) 22時 開演 オールナイト会場: TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン5出演: 山村浩二(アニメーション監督)、ほか上映: 『マイブリッジの糸』(11) 監督:山村浩二、『エースをねらえ!劇場版』(79) 監督:出崎統(追悼上映)、ほか■映画の出来は弾丸(タマ)の数と火薬(バクハ)の量70年代アクション映画が日本映画に与えた影響を探り、2大スター、スティーブ・マックィーン、ポール・ニューマンの名作を上映。会期: 10月29日(土) 23:00開演 オールナイト会場: TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン5出演: 羽佐間道夫(声優)、柏原寛司(脚本家)、ほか上映: 『ゲッタウェイ』(72) 監督:サム・ペキンパー、『ロイ・ビーン』(72) 監督:ジョン・ ヒューストン9月17日(土) 12時より ローソンチケットインターネット先行先着販売開始10月8日(土) チケットぴあ、ローソンチケットにて一般発売[料金]前売・当日: 一般 2500円当日: 学生 500円 (劇場窓口での販売/要学生証提示)
「日本アニメの新世代」の監督から見えてくる“2020年代”アニメの行く末【藤津亮太のアニメの門V 112回】 2024.11.12 Tue 11:00 東京国際映画祭のアニメーション部門で、「日本アニメの新世代…