そんな『NARUTO-ナルト-』のファンのための毎年夏の大イベントが、劇場映画の公開だ。この夏も7月30日から、『劇場版NARUTO-ナルト- ブラッド・プリズン』が公開される。シリーズ第8弾となる本作は、これまでにも増して見どころの多いものとなる。従来のシリーズからはやや異色な謎と陰謀が渦巻くダークな『NARUTO』になるというのだ。
そんな新しい『NARUTO』の世界づくりに力を貸すビッグなふたりの熱い男たちの参戦が、6月13日に発表された。俳優の上川隆也さんとアーティスト 遊助さんだ。
上川隆也さんはゲスト声優として特別参加、敵なのか味方なのかが分からない謎めいた男マロイを演じる。演技に定評のある上川さんだが、実は『NARUTO』が大好きでもあるという。その役作りにも注目が集まる。
一方、毎週「少年ジャンプ」を買うという遊助さんも、『NARUTO』の大ファン。今回は映画のために新曲『雄叫び』を書き下ろした。その歌詞は『NARUTO』の人間らしさ、勢いを表現しているという。
映画のタイトルにつけられた「ブラッド・プリズン」は、暗殺未遂および殺人を犯した者が送られる断崖絶壁、絶海の孤島にある罪人収監所、鬼灯城(ほおずきじょう)のこと。なんと本作でナルトは、罪人として脱獄不能のこのブラッド・プリズンに送られてしまう。
無実を主張し脱獄を試みるナルトは、今度は命を狙われてしまう。命を狙うのは何者なのか、一体どこに潜んでいるのか、その目的は?謎と陰謀の渦巻くブラッド・プリズンで、忍びたちの闘いが始まる。
脚本を作家の東山彰良さんが担当するのも話題だ。デビュー作『逃亡作法―TURD ON THE RUN』で、第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞と読者賞をダブル受賞した気鋭に期待が高まる。この夏の『NARUTO』はひと味違いそうだ。
劇場公開は7月30日から全国東宝系にて、また昨年に続き新作短編作品の同時上映も決定している。『炎の中忍試験!ナルトVS 木の葉丸!!』と題して、原作でも明らかにされていないナルトが未だに中忍になっていない理由が描かれる。
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(c)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
(c)劇場版NARUTO製作委員会 2011
『劇場版NARUTO-ナルト- ブラッド・プリズン』
7月30日(土)全国東宝系にて公開
/http://www.naruto-movie.com/
上川隆也さんコメント
「『週刊少年ジャンプ』は小学校中学年の頃から読んでいました。『NARUTO』も連載当初から読んでいました。今回アニメーション作品で初めて「人間」を演じることになり、とても嬉しかったです。とにかくこの機会を楽しみたいです。その上で、魅力のあるキャラクターを表現したいです。
駆使される忍術の多彩さやその発想、緻密なストーリー等、魅力は数えきれないほどあると思います。
又一本、血湧き肉躍る面白い映画が生まれようとしています。是非劇場の大スクリーンでその迫力を堪能してください。」
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「主題歌を担当することに決まったときは、愛読している漫画だったので、燃えました。『NARUTO』の勢いや、人間味あふれるところ、前に進むエネルギーのようなものを表現し、どんな困難にも負けず、突き進んで行けるエネルギーになるような曲を作ろうと思いました。
この曲を作ることに関しては、1mmの不安もなかったです。「俺だからできる!」と思って、何も迷わず作りました。
ナルトという作品が輝くように、作った曲です。みんなの鼓動が高まってくれると嬉しいです」