「映画館で観るという体験を」 池袋劇場閉館で吉浦康裕監督 | アニメ!アニメ!

「映画館で観るという体験を」 池袋劇場閉館で吉浦康裕監督

5月29日、テアトルシネマグループの池袋テアトルダイヤが閉館した。当館は54年前に開館した老舗の劇場だ。

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close2.jpg 5月29日、テアトルシネマグループの池袋テアトルダイヤが閉館した。当館は54年前に開館した老舗の劇場だ。21日からはクロージング特集が組まれ、上映されてきた作品の1つ『イヴの時間 劇場版』がトリを飾った。
 当日は吉浦康裕監督、ディレクションズの長江努プロデューサー、アスミック・エースの小野幹雄ゼネラルマネージャーが来館した。『イヴの時間 劇場版』は、当館が2009年8月にリニューアルオープンした後の観客動員記録を樹立した作品でもある。

 その『イヴの時間』について「ライフワークにしたいな」と吉浦監督。「次回作を作ってるわけじゃないんですけども、割といくらでも作れちゃうなってのと、大人の事情でいうとスタートにそんなに苦労がない、今もう下地があると割と作り易い作品だと思うんですよ。そういう意味ではこれから作品が終わる度に、また『イヴの時間』をちょっと作ってというのが出来たらいいなと」。
 それから生オーディオコメンタリー上映、iTunesでの販売、ドリパスでの上映などといったこれまでの話がなされた。「何故か毎回イベントをやる度に初見の人が必ず3割くらいいる」。今回も例外ではなかった。

 最後に吉浦監督と長江プロデューサーが挨拶を行った。「またいつか、数年後かも知れませんけどこういうかたちで皆さんとお会い出来るのではないかなと思っております。またその日をたのしみにしておりますので、その節は応援宜しくお願いします」(長江)。
 「僕も映画が大好き。映画館で観るという体験が大好きです。“Go to the movie”。“See”じゃなくて“Go”なんです。映画っていうのは参加して行く場所だと思っいてますので、これからも皆さん、映画館に足を運んでどうか観てください。そしてその体験を基本に大切にして、映画館という現場を純粋に楽しんでってください」(吉浦)。

 同じくテアトルシネマグループでは5月13日にシネ・リーブル博多駅が閉館している。昨年は吉浦監督の出身である博多でも『イヴの時間』が上映され、初日に舞台挨拶も行われた。
 なお、池袋には系列のシネ・リーブル池袋もあり、そちらは引き続き営業している。
【真狩祐志】

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イヴの時間 /http://timeofeve.com/
テアトルシネマグループ /http://www.ttcg.jp/

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