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本作のテーマは、アンパンマンの原点でもある「食」である。原点回帰することで、またアンパンの世界を見せる。原作者のやなせたかしさんは、「戦時下で一番つらかったことは、ごはんを食べることができなかったことだ」と語る。そんな思いから、誰かが「まごころ」をこめて作ったごはんを食べられることの幸せを感じ、作ってくれた人に「ありがとう」と言いたくなるストーリーを今回目指した。
『すくえ!ココリンと奇跡の星』で新たに登場するのは、宇宙の彼方のヘンテ星からやってきたココリン。彼は星の危機を救うため、アンパンマンワールドへ助けを求めに来たのだ。
ココリンは、ジャムおじさんの作ったパンのおいしさから「食べる喜び」を知り、ヘンテ星を救うためにパン作りを習いう。しかし、「まごころをこめて作る」という意味が掴めない。コリリンは、果たしてパン作りをマスター出来るのか、コリリンの成長とハラハラドキドキが見どころとなる。
また、同時上映は『うたって てあそび アンパンマンともりのたから』。アンパンマンとキンタローの孫娘で、明るく元気な力持ちのターザンの女の子キンタンが大活躍する。
ココリン役に女優の松雪泰子さん、キンタン役を大沢あかねさんが演じるのも話題である。監督は前作に引き続き矢野博之監督、脚本は島田満さん起用する。同時上映作品は、これまでも多くのアンパンマン作品で活躍する大賀俊二監督が手掛ける。
国内では毎年、多くのシリーズアニメが公開される。また「アンパンマン」シリーズが公開される夏休みシーズンは、大作エンタテインメントが次々に公開される時期でもある。
そうしたなかで、劇場アニメ『アンパンマン』シリーズが人気を集めるのは、未就学児ナンバーワンのキャラクター人気に基づいた明確なターゲット設定だ。そして、変わらないテーマ性と新たな物語の提案である。
『それいけ!アンパンマン すくえ!ココリンと奇跡の星』
公式サイト /http://anpanman.jp/movie2011/
7月2日全国公開
配給: 東京テアトル/メディアボックス
監督: 矢野博之
脚本: 島田満
音楽: いずみたく/近藤浩章
原作: やなせたかし(フレーベル館)
同時上映 『うたって てあそび アンパンマンともりのたから』
監督: 大賀俊二
脚本: 友永コリエ
音楽: いずみたく/近藤浩章
原作: やなせたかし(フレーベル館)
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