香港国際映画祭で川本喜八郎監督 追悼上映会開催 | アニメ!アニメ!

香港国際映画祭で川本喜八郎監督 追悼上映会開催

香港国際映画祭が、人形アニメーションの巨匠川本喜八郎監督の追悼特集上映を行っている。監督を「Puppet Master」と呼び、人形アニメーションに日本の伝統を注ぎ込んだと評する。とりわけ晩年の作品には

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 3月20日に開幕した香港国際映画祭が、人形アニメーションの巨匠川本喜八郎監督の追悼特集上映を行っている。映画祭は期間中、500本以上の作品を上映するが、その中で毎年過去の監督の追悼する。2011年は4人の監督を取り上げているが、日本からは川本喜八郎監督と1980年に逝去した渋谷実監督の2人にフォーカスする。
 川本喜八郎監督は、人形を使ったストップモーション・アニメーションの大家として世界的に知られた存在だ。2010年8月23日に多くの人に惜しまれるなかで85歳で亡くなられた。逝去から半年余りでの追悼特集実現は、川本監督の評価の高さを感じさせる。

 映画祭は今回の特集上映について、川本喜八郎監督を「Puppet Master」と呼び、人形アニメーションに日本の伝統を注ぎ込んだと評する。とりわけ晩年の作品には人形の個性と動きに際立ったものがあったと紹介する。
 上映作品はこの晩年の大作『死者の書』(2005年)、『冬の日』(2003年)のほか、初期の代表作『花折り』(1968年)、『道成寺』(1976年)など主要な作品を網羅する。上映は3月26日と27日に行われた後、4月16日、17日にも再演する予定だ。

 今年で35回目を迎えた香港国際映画祭は、アジアを代表する国際映画祭のひとつである。本年も日本からも多数の映画が上映され、アニメではゴールデンウィークに公開される3D(立体視)のCGアニメーション『豆富小僧』がガラプレミアを行った。
 また、近年、映画祭の機能、組織を再編し、プログラムの充実に力を入れている。同時期には香港フイルム・テレビジョン・マーケット、アジア・フイルム・ファイナンス・フォーラム、アジアフィルム・アワードなど映画関連イベントが多数開催されることもあり、注目が増している。

香港国際映画祭
(The Hong Kong International Film Festival)
/http://www.hkiff.org/eng/
《animeanime》
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