大手エンタテインメント企業のスクウェア・エニックス・ホールディングスは、同社のグループ会社Crystal Dynamicsが開発、アイドスが発売するゲームソフト『トゥームレイダー(TOMB RAIDER)』の映画化を発表した。米国の映画制作会社GK Filmsが、映画化権を獲得、2013年の公開を目指す。 同作は2001年、2003年にも劇場映画化されているが、今回が主人公である女性探検家 ララ・クラフトの若き日の冒険を描いた新作となる。GK Filmsのグラハム・キング氏とティム・ヘッディントン氏がプロデュースを担当する。 GK Filmsは2007年に設立された制作会社だが、相次いで大作映画を手がけている。現在、日本公開中の『ツーリスト』、先週末米国公開し、週末興行トップを獲得したCGアニメーション『Rango』などの作品がある。『トゥームレイダー』も、大型作品として期待が出来そうだ。 一方、『トゥームレイダー』は1996年に第1作がリリースされ、その後に数多くのシリーズが生み出された。アイドスを代表する作品となっている。2010年12月には、ララの源流を辿る新たな作品の計画が明らかにされている。映画企画は、こうした新作のプロモーションとも連動しそうだ。 映画化を通じた、定番ブランドの活性化は、スクウェア・エニックスHDの業績を安定させることになるだろう。同社は新たな大型タイトルの創出に苦戦しており、既存のシリーズの活性化は急務だ。 また、こうした大型ゲームタイトルの映画化は、近年米国の映画業界ハリウッドのトレンドのひとつになっている。今月初めには、カプコンの『デビルメイクライ』の実写映画化が明らかになったばかりだ。現在も、幾つもの大型タイトルの映画化が噂されている。 しかし、スクウェア・エニックスHDは、幾つもの作品を映画化するカプコンなどに較べるとこうした動きは遅れていた。今回は、スクウェア・エニックスもまた、映像化による作品ブランドに意欲的に乗り出すものと言えそうだ。スクウェア・エニックス・ホールディングス /http://www.square-enix.com/jpn/index.htmlGK Films /http://gk-films.com.
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