1月25日に米国の映画芸術科学アカデミーは、アカデミー賞各部門のノミネート作品を発表した。このなかでは優れ映像視覚効果の技術を顕彰するVisual Effects(視覚効果)賞でも、5作品の候補作が挙げられた。『アリス・イン・ワンダーランド』、『ハリーポッターと死の秘宝』、『ヒア アフター』、『インセプション』、『アイアンマン2』である。 昨年まで同部門のノミネートは3本とされていたが、映画における視覚効果の役割の高まりから今回より5本に拡大している。ノミネート本数の増加で、これまで以上に視覚効果への関心が増しそうだ。 ノミネート作品の特徴は、派手なVFXを盛り込んだSFやファンタジー作品が並んだことだ。娯楽大作におけるVFXの役割の大きさを感じさせる。一方で、やや意外なのは2010年に映画界を席巻した3D立体視の作品が『アリス・イン・ワンダーランド』のみだったことである。 3D=視覚効果ではないが、視覚効果を引きたてる技術として3Dの役割が大きいのは確かだろう。昨年は、3D映像の先進的な挑戦で大ブームを巻き起こした『アバター』が本部門を受賞しているだけにその差が気になるところだ。実際に『アバター』に次ぐ3D作品として期待された『トロン:レガシー』は最終7作品にまで残ったが、ノミネートには進めなかった。『タイタンの戦い』、『エアベンダー』といった3D作品も早い段階に候補作品から外れている。 一方で、映画公開の直前で映像の3D化の取り止めを決定した『ハリーポッターと死の秘宝』がノミネートされている。受賞作品は、2月27日にハリウッドのコダックシアターでの授賞式にて発表されるが、3D映画の『アリス・イン・ワンダーランド』が受賞するのか、それ以外の作品が受賞するのか、そんな視点も面白いのでないだろうか。映画芸術科学アカデミー アカデミー賞/http://www.oscars.org/awards/index.htmlVisual Effects(視覚効果)部門ノミネート作品 ■ 『アリス・イン・ワンダーランド』 ■ 『ハリーポッターと死の秘宝』 ■ 『ヒア アフター』 ■ 『インセプション』 ■ 『アイアンマン2』
「タテ読みマンガアワード 2024」結果発表! 「ママ溺」「夫を味方にする方法」 「氷の城壁」らが受賞 2025.2.26 Wed 12:52 マンガ・アニメ専門ニュースサイト「コミックナタリー」主催の…