近年、国内外で3D映画の公開が増えているが、その多くは通常の撮影がされた映画をポストプロダクションの段階で3Dに変換するものだ。撮影当初より3Dのために2台のカメラを使用した作品は意外に少ない。『牙狼』は、そうした数少ない作品のひとつになっている。 そうした映画制作のテクノロジーは、専門家からも注目されている。東京国際映画祭に先立つ10月15日、東京・お台場で開催される DIGITAL CONTET EXPO 国際3D Fair 2010 in Tokyoでは、撮影から仕上げまでの3Dワークフロー、技術的メイキングを紹介する講演会も開かれる。こちらにはCGスーパーバイザーを務めたオムニバスジャパンの迫田憲二さんが登壇する予定だ。