第4回モーニング国際新人漫画賞 大賞に韓国作品決定 | アニメ!アニメ!

第4回モーニング国際新人漫画賞 大賞に韓国作品決定

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 世界中から作品を募集するモーニング国際新人漫画賞(MORNING INTERNATIONAL COMIC COMPETITON: M.I.C.C)が、第4回の受賞作品を決定、公式サイトに発表した。大賞は韓国のKim Daejin(金大珍)さんの『響かないこだま』、受賞作品は8月21日発売の「モーニング・ツー」(講談社)と公式サイトに掲載されている。
 また、大賞に次ぐ副賞は香港 小雷(little thunder)さんの『APPLE BABY CAT』とイギリスのMichael Aubtin Madadiさんの『STARFIELDS』の2作品となった。こちらも公式サイトにて読むことが可能だ。

 『響かないこだま』は、大学受験を控えた主人公が、ある日突然 子音のみをしゃべれなくなり、その騒動を描く異色作である。ウェブマンガのスタイルから生まれた本作は、フルカラーで米国コミックスを思わせるところ、そして日本マンガを思わせるところも併せ持つ。同時に自身の文化に根差した独特の表現方法を確立している。大賞に相応しいオリジナリティが溢れる。
 『STARFIELDS』の表現方法も独特だ。細い線で描かれた主人公とロボットは日本の脱力系のマンガを思い出させると同時に、ヨーロッパの一コママンガの伝統も感じさせる。物語の背景はあまり説明されない個性的なファンタジー作品に仕上がっている。
 『APPLE BABY CAT』は、一番日本のマンガファンに馴染み深い作風かもしれない。しかし、そこにも香港らしいインターナショナルな要素が窺われる。スタイリッシュなデザインと彩度を落とした色遣いには、ヨーロッパ的センスが流入しているようだ。

 例年にも増して応募作品の表現方法の幅が広がったことについて、選考委員会は本年から賞の英語表記を「MORNING INTERNATIONAL MANGA COMPETITON」から「MORNING INTERNATIONAL COMIC COMPETITON」に変えた成果だとする。これまでは募集を「マンガ」としていたことから日本の少年マンガの再生産的な作品が多かった。しかし、今回は「コミック」としたことで、主催する講談社モーニング編集部が求める成年マンガに含まれる作品が増えたという。
 もともとモーニング国際新人漫画賞の目的は、プロとして活躍出来る世界の才能、国内にはない表現を持つ作家の発掘である。受賞作品を「モーニング・ツー」に掲載するのもそうした考えに基づいている。第4回の結果は、そうした目的ともマッチしたものと言える。

 講談社モーニング編集部は既に第5回モーニング国際新人漫画賞の募集も発表している。募集は2011年7月31日(消印有効)、引き続きプロを目指す作家を募集する。大賞には3000USドル、副賞には1000USドルが贈呈されるほか、大賞受賞作は「モーニング」、増刊「モーニング・ツー」または公式サイトのいずれかに掲載される。さらにモーニングの編集者が担当編集となり、マンガ制作に協力する。
 国外で日本デビューを願うマンガ家、コミック作家は少なくないが、そうした機会はまだ非常に少ない。国際新人漫画賞の試みは、そうしたクリエイターに可能性を提供する。
 募集はこれまでどおり多言語(7言語)で行い、世界に幅広くアピールする。結果発表は2011年12月を予定する。

モーニング国際新人漫画賞
MORNING INTERNATIONAL COMIC COMPETITON(M.I.C.C)
/http://morningmanga.com/micc/

モーニング 公式サイト /http://morningmanga.com/
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