米国産マンガ「トワイライト」 空前の初版35万部で話題に | アニメ!アニメ!

米国産マンガ「トワイライト」 空前の初版35万部で話題に

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 2010年3月16日に米国のマンガ出版社YenPressから発売されるマンガ版『トワイライト(TWILIGHT)』が空前のブームを巻き起こしそうな気配だ。発売を前にして、YenPressは『トワイライト』初版発行部数が35万部であることを明らかにした。
 米国は日本と較べるとマンガや米国版のマンガであるグラフィックノベルの市場は300億円~400億円と日本のマンガ単行本市場と較べると遥かに小さい。数万部程度の販売で十分ヒットとみなされる環境である。今回の『トワイライト』初版発行部数35万部は、そうしたなかでは非常に強気な数字とみられ、米国のコミックス・マンガ出版界隈で大きな注目を集めている。

 『トワイライト』は米国人ステフェニー・メイヤーさんによるファンタジー恋愛小説を原作とする。吸血鬼の美青年と禁断の恋に落ちた主人公の少女ベラの運命を描く。この原作は2005年に発売されるとたちまち若い女性たちの心を捉え、大ベストセラーとなった。2008年に劇場映画化されたことから人気が加速、トワイライターと呼ばれる熱狂的なファンが登場するなど社会現象とまでなった。
 日本や韓国のマンガの翻訳出版を行っている米国のマンガ出版社YenPressがこれに目をつけた。マンガ化権を獲得し、韓国人作家キム・ヨンさんによる作画で発売することを決定した。発表当初から大きな売上が期待されるとされてきたが、それでも35万部は破格の数字である。
 しかし、実際の売上もこうした出版社の期待に応える可能性が強い。マンガ版『トワイライト』は米国のアマゾンドットコムに現れると直ぐに、ベストセラーランキングを駆けあがった。発売から2ヶ月も前、1月23日現在で総合ランキングの4位につけている。今後のセールスに期待を持たせるに十分な状況である。

 もうひとつマンガ版『トワイライト』で注目されるのは、発売元のYenPressがマンガ出版社であることだ。米国原作、韓国人作家の『トワイライト』を、日本スタイルを意味するマンガと称すべきか、米国スタイルの作品グライフィックノベルであるかを定義することは難しい。
 一方で、YenPressは、これまで日本マンガの翻訳出版、そのスタイルに影響を受けた韓国マンガ、米国産マンガを数多く扱ってきた。しかし、今回は日本のマンガのスタイルを取り入れることで、米国の大ヒットコンテンツを、日本を介することなく自らビジネスにする。

 米国産マンガはこれまでTOKYOPOPやデルレイといった他の出版社も手掛けている。しかし、その数に較べてヒットの数は多くなく、旗色は必ずしもよくなかった。
 もし、『トワイライト』が大ヒットとなれば、こうした状況は一変する。日本の存在がなくても、マンガスタイルのビジネスが成り立つことを証明することになる。特に、既に人気のあるコンテンツのマンガスタイルの翻案が巨大なビジネスとして注目される可能性が強い。

Yen Press / http://yenpress.us/
『トワイライト・サガ』 公式サイト(米国) /http://www.thetwilightsaga.com/
《animeanime》
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