国内で最も古い映画賞であるキネマ旬報ベスト・テンが、第83回にあたる2009年の監督賞、脚本賞、主演男優・女優賞など12の賞の受賞者、受賞作品を発表した。作品賞は、日本映画では西川美和監督『ディア・ドクター』、外国映画ではクリント・イーストウッド監督の『グラン・トリノ』、文化映画では土井敏邦監督の『沈黙を破る』が選ばれた。 また、同時に日本映画、外国映画、文化映画の3部門の2009年ベスト・テンが発表されている。このうち日本映画の第8位に細田守監督の『サマーウォーズ』が挙がった。映画芸術を重視する傾向の強いキネマ旬報ベスト・テンは、エンタテイメント色の強いアニメーション映画の名前が挙がることが少なく、『サマーウォーズ』がジャンルを超えて高い評価を受けたことが判る。 キネマ旬報ベスト・テンは、映画雑誌『キネマ旬報』が主催する映画賞で、作品の映画評論家、日本映画記者クラブ員を中心に70名余り(延べ)の選出者によって決められる。選出者に厳しいスタンダードが設けられており、作品評価も厳しい賞として知られる。 アニメ映画がキネマ旬報ベスト・テンに入ったのは、2007年の5位につけた原恵一監督の『河童のクゥと夏休み』から2年ぶりである。同監督の作品では2006年の『時をかける少女』が、国内外の多くの受賞をしたが、キネマ旬報ベスト・テンランクインしなかった。『サマーウォーズ』が初となる。 べスト・テンにアニメ映画を送り込んだ監督は、80年を超える歴史の中で、細田監督を含め原恵一監督、宮崎駿監督、高畑勲監督の4人のみという快挙である。 一方で、宮崎監督は1988年に1位となった『となりのトトロ』を筆頭に、1984年『風の谷のナウシカ』、1986年『ラピュタ』、1989年『魔女の宅急便』、1992年『紅の豚』、1997年『もののけ姫』、2001年『千と千尋の神隠し』など数多くの作品がベスト・テンに挙がっている。 ポスト宮崎駿として名前を挙げられることの多い細田監督だが、映画批評家からの評価でも宮崎監督を追い上げているようだ。キネマ旬報 /http://www.kinejun.com/『サマーウォーズ』 公式サイト /http://s-wars.jp/
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