数々の話題のアニメを生み出すフジテレビ「ノイタミナ」に、またひとつ挑戦的なアニメタイトルが登場する。12月10日、メディアファクトリーは、「月刊IKKI」(小学館)でオノ・ナツメさんが連載するマンガ『さらい屋五葉』をテレビアニメ化すると発表した。 『さらい屋五葉』は、2010年に「ノイタミナ」ほかで放映される予定だ。オノ・ナツメさんのシンプルでありながらドラマを感じさせる時代マンガが、アニメとなって動き出す。オノ作品のアニメ化は、2009年の『リストランテ・パラディーゾ』に続くものだ。 「ノイタミナ」でこれまで放映されてきた作品は、個性的、挑戦的、そしてハイクオリティとのイメージが強いが、今回の『さらい屋五葉』からもそうしたものは伝わって来る。 まず、原作を掲載する「月刊IKKI」は、数あるマンガ雑誌のなかでも異彩の才能を集めて、近年特に注目されている。オノ・ナツメさんの『さらい屋五葉』は、そんな「月刊IKKI」を代表する。 アニメ制作のマングローブは、『サムライチャンプルー』で一躍国内外に名を馳せたアニメスタジオだ。これまで制作したテレビアニメシリーズの数は多くないが、『Ergo Proxy』、『ミチコとハッチン』などこだわりのある作品が高い評価を受けている。 キャラクターデザインは、『サムライチャンプルー』にも参加した中澤一登さんである。『キル・ビル』アニメパートの監督も行った実力派である。 さらに望月智充さんが監督・シリーズ構成となる。数々の少女アニメの演出、『八雲立つ』、『ヨコハマ買い出し紀行』など個性的な作品の監督を手掛けてきた。今回もその演出方法が注目される。 2010年とされているが、番組放映はまだしばらく先になりそうだ。しかし、時間をかけて待つのに十分な期待作である。 フジテレビのノイタミナは、これまでにないテレビアニメの放映を目指してきた。挑戦的な企画とビジネスでの成功、作品的な評価を実現し、大きな関心を集めている。 注目の放送枠だが、2010年は1月から3月までの予定で『のだけカンタービレフィナーレ』の放映がスタートする。さらに4月からは森見登美彦さんの小説『四畳半神話体系』が、マッドハウス制作でアニメ化され放映されることが決定している。 この12月には、今回の『さらい屋五葉』、そしてノイタミナ初実写ドラマとなる実写版『もやしもん』の2010年ノイタミナでの放映決定が発表された。ノイタミナは1タイトルを1クール(全11話~13話)とすることが多いため、既に2010年の枠が全て埋まったかたちだ。『さらい屋五葉』 原作: オノ・ナツメ (月刊IKKI/小学館刊)監督・シリーズ構成: 望月智充キャラクターデザイン: 中澤一登アニメーション制作: マングローブ
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