
会場では、ビデオアート的な作品からニコニコ動画、Twitter、Tumblrといったコミュニケーションを含むツールの紹介や、それらの応用を利かせたデバイスも展示されている。
映像作品が中心となっている東京藝術大学横浜キャンパス馬車道校舎では、アニメーション作品もある。なかでも「現代日本のアニメーション集 山村浩二セレクション」は、アニメーション作品の紹介に特化したプログラムである。
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の教授でアニメーション作家の山村浩二氏は、同映像祭で作品を公募していたCREAMコンペティションの審査員でもある。
山村氏は本プログラムの企画について、2000年代はパソコンの普及で誰でも手軽にアニメーション映像が作れるようになったことと、アニメーション教育の本格化により、60年代、80年代に続く第3の個人アニメーションのムーブメントと言えるかも知れないと綴っている。
上映されるのは、若手からベテランまでの18作品である。各作品の上映は11月7日と23日に行われる。23日は、上映の終了後にトークイベントも催される。
ヨコハマ国際映像祭2009の会期は11月29日までで、新港ピア、BankART Studio NYK、東京藝術大学横浜キャンパス馬車道校舎をメイン会場としている。
そのうち東京藝術大学横浜キャンパス馬車道校舎が入場可能なのは、土・日・祝日のみとなっているので注意が必要だ。
【真狩祐志】
ヨコハマ国際映像祭 /http://ifamy.jp/
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現代日本のアニメーション集 山村浩二セレクション
[上映]
11月7日(土) 15:00-16:30
11月23日(土) 15:00-17:30
[トークイベント](23日のみ)
ゲスト:山村浩二、大川原亮、佐藤文郎
[上映作品]
『コルネリス』 中田彩郁
『記憶全景』 横田将士
『快楽の園』 奥田昌輝
『狼疾の人』 折笠良
『パンク直し』 岡本将徳
『鼻の日』 和田淳
『DREAMS』 荒井知恵
『JAM』 水江未来
『Self-portrait』 牧野惇
『向ヶ丘千里はただ見つめていたのだった』 植草航
『もしもし』 新海岳人
『ハピー』 一瀬皓コ
『瞑想』 大井文雄
『Agitated Screams of Maggots』 黒坂圭太
『denotation』 佐藤文郎
『診察室』 大山慶
『MAGGOT』 銀木沙織
『insomniac』 大川原亮