11月7日からマンガとその国際性について考える連続講座が、東京・神田駿河台の明治大学にて行われる。毎週土曜日、全3回の予定で、各回一人ずつマンガ家を取上げる。その作品を通じて、海外からの影響と海外での受容在り方などを考える。 講座の中で取上げるのは、11月7日が水木しげるさん、11月14日が谷口ジローさん、11月21日が青山剛昌さんとなる。講座は明治大学と鳥取県の連携講座でもあり、鳥取県出身でかつ国際的に大きく認知されているマンガ家選ばれるユニークなプログラムとなっている。 11月14日の「谷口ジロー、メビウスとBDを語る」では、谷口ジローさん本人がゲストとなる。明治大学の藤本由香里准教授が聞き手となって、世界的に知られた作家メビウスさんからの影響やメビウスさんとバンド・デシネについて自身の体験やそれぞれとの関係について語る予定である。 メビウスさんは今年春の来日が話題となったが、日本のマンガ家にも大きな影響を与えている。一方、谷口ジローさんは、そうしたメビウスさんの影響を受けつつ独自の世界を築き、海外で高い評価を受けている。海外からの影響、そこから生まれたものが逆に海外に与える影響、興味深い話となりそうだ。 11月7日は「水木しげると南方体験~文化の古層を求めて」と題して、評論家の呉智英さんが水木しげるさんについて考える。初期のアメリカン・コミックスの影響や現在のフランスでの高い評価、さらに水木作品の根幹をなす「南方体験」の持つ意味を探るとしている。 11月21日の「コナンの世界・世界の中のコナン」は作品自体だけでなく、作品を取り巻く現象も大きく取上げられる。青山剛昌さんの『名探偵コナン』を取上げ、世界のマンガの中で「探偵ものマンガ」というジャンルの位置を斎藤宣彦さんと遠藤誉さんが語る。 講義は各回とも受講料1000円、誰でも参加可能で、事前に電話、ファックス、もしくはメールにて、申し込む。明治大学の学生は学生証の提示で無料となる。水木しげる・谷口ジロー・青山剛昌とマンガの国際性をめぐって/詳細日時: 11月7日、14日、21日の土曜日 全3回第1講・第3講 11時~12時半第2講 15時~16時半受講料: 1回 1000円(税込) 第1講 「水木しげると南方体験~文化の古層を求めて」講師: 呉智英第2講 「谷口ジロー、メビウスとBDを語る」谷口ジロー聞き手: 藤本由香里第3講 「コナンの世界・世界の中のコナン」講師: 斎藤宣彦/遠藤誉申し込み方法事前予約制(全席自由、各講先着150名)リバティアカデミー事務局まで電話・ファックス・メールで申込みTEL:03-3296-4423FAX:03-3296-4542Mail: /academy@mics.meiji.ac.jp
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