名作文学をアニメ化 「青い文学」日本テレビ系土曜深夜に | アニメ!アニメ!

名作文学をアニメ化 「青い文学」日本テレビ系土曜深夜に

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 明治、大正、昭和初期を代表する4つの日本文学作品がアニメ化され、深夜に放送される。10月10日土曜日深夜25時20分から、日本テレビ系で新しいテレビアニメシリーズ『青い文学』がスタートする。
 全12話を予定する『青い文学』は、オムニバス形式の番組だ。取り上げられる作品は、太宰治の『人間失格』、『走れメロス』、夏目漱石の『こころ』、芥川龍之介の『地獄変』の4作品である。いずれも、国語の教科書や文学全集でお馴染みなだけに、テレビアニメ化には驚きのライナップだ。

 実は今回アニメ化が決まった4作品は、今年6月に集英社から人気マンガ家が表紙を描く新装版が発売されて話題になったものだ。『人間失格』と『こころ』を『DEATH NOTE』や『バクマン。』の小畑健さん、『地獄変』を『Bleach』の久保帯人さん、そして『走れメロス』は『テニスの王子様』の許斐剛さんが表紙を担当した。
 今回の『青い文学』も、これと同じ流れにあるようだ。古き良き名作を、現在のマンガやアニメの手法で甦らせることになる。原作は折り紙つきの名作だけに、アニメ制作者の演出の力量が問われる野心的な試みだ。

 また、今回の放映決定で注目したいのは、日本テレビでの放送が新たなアニメ枠となることだ。近年は、アニメファン向けのDVD、ブルーレイの販売ビジネスモデルが苦戦している。また、長期的な視聴率低落傾向もあり、テレビでのアニメ放映本数が急減している。そうした中での新たなアニメ放映枠は、一見、現在のアニメビジネスの流れに逆行する。
 しかし、実はこうした動きは日本テレビに限ったものではない。例えばテレビ朝日は10月から火曜日19時から20時までに、新たなアニメ枠を新設し『スティッチ!いたずらエイリアンの大冒険』と『怪談レストラン』を放送する。また、テレビ東京も来年1月から新しい試み「アニメノチカラ」をスタートする。アニメ放映の新たな枠組みに挑戦するケースが増えている。

 ただし、そうした放映はこれまでのテレビ放映とやや異なるようだ。これらの作品は所謂アニメファンやDVDに過度に依存したビジネスモデルとやや距離を置いている。
 今回の『青い文学』については、アニメファンだけでなく女性も含めた一般視聴者の取り込みを狙ったフジテレビのノイタミナ枠の成功の影響も伺える。ノイタミナではこれまで四谷怪談をアニメ化した『怪~ayakashi~』で、古典作品をオムニバス形式のアニメとする試みを行っている。さらに『源氏物語』、『空中ブランコ』と文学作品のアニメ化に熱心だ。

 『青い文学』も深夜アニメではあるけれど、アニメファンだけでなくより幅広い視聴者へのアプローチを試みることになりそうだ。
 成人一般層のテレビアニメへの取り込みは、アニメ関係者にとっては長年の課題とされてきた。『青い文学』が、そうした領域を新たに切り拓くのかが注目される。
《animeanime》
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