最初の企画展として、「Enchanted Drawings: 100 Years of Animation(魅力的な原画:アニメーションの100年)」を開催する。ウィンザー・マッケイの『恐竜ガーティ』や、ディズニーの『蒸気船ウィーリー』から『パワパフガールズ』、『スポンジボブ』などを扱う。 さらに今後の特集としてディズニーの名作アニメーション『眠れる森の美女』、日本のSFアニメ『AKIRA』のオリジナルアートの企画なども進めていると伝えている。
米国はマーベルやDCコミックスといった大手コミックス出版社、ディズニーやドリームワークスなどがあり、世界有数のアニメーション、コミックスの大国として知られている。しかし、そうした作品を展示、保存する施設は意外に少ない。 広い米国内で現在知られているのは、ニューヨークのMuseum of Comic and Cartoon ArtやサンフランシスコのCartoon Art Museumなどだけだ。1974年に設立されたフロリダ州の国際カートゥーン美術館(International Museum of Cartoon Art)は膨大なコレクションを持つことで知られるが、財政難のため展示施設は2002年に閉鎖している。 米国は日本と同様に、商業的なテーマパークは多くても、アニメーションやコミックスのための調査・研究・展示施設はなかなか存在し難いようだ。それだけにToonSeumの今後の活躍が期待される。