劇場アニメ『マイマイ新子と千年の魔法』が、8月15日にロカルノ国際映画祭で公式上映された。ロカルノはカンヌやベネチア、ベルリンと並びヨーロッパで最も重要な映画祭とされている。 『マイマイ新子と千年の魔法』は、映画祭の中で最新の映画トレンドを紹介するIci et Ailleurs部門の中に設けられたAnime Nowのプログラムの中でワールドプレミアとしての公式上映である。 今年のロカルノ国際映画祭では数多くの日本アニメが上映されている。しかし、芥川賞作家髙樹のぶ子さんの自伝的な小説を原作とした情感溢れる物語は異彩を放った。 映画上映に先立って行われた公式記者会見では、片渕須直監督が登場。そして、「この作品の中の光景は、原作の髙樹(のぶ子)さんの身に実際に起こった出来事だとおっしゃっていました。湖のほとりにあるこの美しいロカルノでご覧になって頂いたので、舞台の山口県の田園風景からロカルノの皆さんにも“なつかしさ”を感じて頂けたら嬉しいです」と、自然と溶け合った映像の魅力、そして 髙樹のぶ子さんの原作の魅力をアピールした。 そうした映画の魅力は、ロカルノの映画ファンにも十分伝わったようだ。上映会場となった3200名収容の会場オーディトリアムFEVIには、映画関係者だけでなく、地元ヨーロッパの子供を連れた家族が多く訪れた。 上映中にはコミカルなシーンでは笑いが広がり、エンドロールでは拍手喝采となり、ロカルノの地で快く迎えられた。 上映後には片渕須直監督が姿を見せ、舞台挨拶も行われ、日本から持参した原作者の髙樹のぶ子さんのメッセージを読み上げた。 また現地の観客やマスコミからの活発な質問が飛び、監督はそうした質問にひとつひとつ丁寧に答える。最後には監督がサイン攻めに合うなど、大きな盛り上がりを見せたワールドプレミアとなった。 (c)高樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会 『マイマイ新子と千年の魔法』は、数々の名作映画、話題作を生み出してきたアニメ スタジオマッドハウスが制作をする。監督の片渕須直監督は、『魔女の宅急便』の演出補を経て、『アリーテ姫』で注目浴びた才能である。 映画はこの後国内で、11月21日に全国公開される。これまでのアニメと一線を画す、普通の世界で繰り広げる、普通の物語、そうした映像の魅力が広がることになる。『マイマイ新子と千年の魔法』 公式サイト /http://www.mai-mai.jp/
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