ブロックが原作?LEGOがハリウッド映画に ワーナーが企画 | アニメ!アニメ!

ブロックが原作?LEGOがハリウッド映画に ワーナーが企画

 ハリウッドのメジャースタジオと言えば、様々な題材やキャラクターを積極的に取り入れて、大作映画として世に送り出す存在だ。そのなかのひとつワーナー・ブラザーズは、世界的に知られたデンマークの玩具をハリウッドの大作映画にする企画を進めている。
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 ハリウッドのメジャースタジオと言えば、様々な題材やキャラクターを積極的に取り入れて、大作映画として世に送り出す存在だ。そのなかのひとつワーナー・ブラザーズは、世界的に知られたデンマークの玩具をハリウッドの大作映画にする企画を進めている。
 玩具ブロックでお馴染みのレゴ(LEGO)である。8月11日付けの米国ハリウッド業界情報のバラエティによれば、ワーナー・ブラザーズは1930年代から続くこのブロックを原作に、実写とアニメーションをハイブリットした映画製作を目指す。作品の内容については明らかではないが、映画はコメディ映画とされている。

 レゴの映画化は、これまでにも多くの監督、プロデューサーが同社に申し出ていたが、これまでいずれもレゴにより却下されてきた。そうしたなかで、今回、遂に映画化に向かって動き出す。
 玩具ブロックの映画化というと、一般には意外感が大きい。しかし、子供の頃から多くの人が馴染んだ玩具は、映画としても大きなブランド力を持ちえる。

 これは近年の米国映画業界の流れとも無関係ではない。今年第2作『リベンジ』が2007年の第1作に続いて大ヒットなった『トランスフォーマー』は、もともと日本のタカラ(現タカラトミー)が開発し、大手玩具企業ハズブロの展開する玩具フィギュアがもとになっている。
 8月8日に劇場公開されたハリウッドの大作映画『G.I.ジョー』も、ハズブロが1960年代から展開するアクションフィギュアがもとである。
 日本ではゲームと玩具を同時に展開するアニメ作品は少なくない。さらに電子玩具の『たまごっち』が、2007年、2008年に劇場アニメになっている。映画と玩具ブランドの結びつきは、かなり大きい。

 一方で、ヨーロッパ最大の玩具会社であるレゴの経営の事情も今回の映画化にあるだろう。優良企業と知られるレゴだが、同社の経営はほぼ単独の製品で支えられており、玩具市場では新興国との競争も激しい。
 そうしたなかレゴは、「レゴランド」で知られるテーマパークの運営など、レゴのブランドビジネスにウイングを伸ばしつつある。レゴ風のキャラクターが活躍するゲームソフト「レゴ・スターウォーズ」シリーズ、「レゴ・インディ・ジョーンズ」、「レゴ・バットマン」はベストセラーになっている。さらに現在はレゴの世界観を利用したMMOGも開発中だ。
 ハリウッドで作られるビッグムービーが、こうしたレゴのさらなるブランド強化に貢献することは間違いないだろう。今回のレゴ映画化は、むしろ必然性のある企画とも言えるだろう。

レゴ(LEGO) /http://market.lego.com/ja-JP/default.aspx

《animeanime》
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