8月5日から11日間にわたって開催されているスイス・ロカルノ国際映画祭では、日本のアニメーションが集中上映をされ注目を集めている。大量の日本アニメが登場するものの、実は映画祭の目玉となるプレミア上映は決して多くない。 その中で8月14日に、世界初ワールドプレミアとなる『REDLINE』が一万人収容とされる野外シアターピアッツァ・グランデで上映され人気を集めた。作品は『アニマトリックス』「World Record」で世界の注目を浴びた小池健監督が、マッドハウスのもと製作期間6年、総尺101分に10万枚以上の動画を費やした大作アニメである。 会場では映画上映に先立って公式記者会見が開かれた。会見2日前に現地で結婚式を挙げたばかりの小池健監督、脚本、原作の石井克人さんが出席した。前日にはプレス向けの試写会も行われており、作品を観たメディア関係者からは作品に対するポジティブな反応が多くなっていた。 記者会見では作品のきっかけや制作、内容、キャラクターについてだけでなく、日本のアニメについてや2Dアニメでの制作についても大きな関心を集めた。世界のアニメーションのなかで独自の存在を放つ日本の2Dアニメ、そしてその中でも特に力の入った最新作品『REDLINE』に注目が集った。 『REDLINE』は、『鮫肌男と桃尻女』や『Party 7』といった映画で高い評価を受けた石井克人さんが未来のカーレースとして原作を仕上げた。スピード感溢れるレースムービーだ。 宇宙最速の座を目指しREDLINEに参加する主人公JPのレースの行方、ヒロインソノシーとの恋の行方、さらに軍事ロボット国家ロボワールドの介入。恋にドラマにアクションと目を離すことの出来ない映画だ。 国内では2010年春に全国公開予定となっている。海外でも評価された『REDLINE』の公開が待たれる。ロカルノ国際映画祭 /http://jahia.pardo.ch/jahia/Jahia/home/lang/en『REDLINE』2010年春 全国劇場公開予定 監督: 小池健脚本: 石井克人/榎戸洋司/櫻井圭記原作: 石井克人音楽: ジェイムス下地アニメーション制作: マッドハウス(c)2010 石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会 (c)石井克人・GASTONIA・マッドハウス/REDLINE委員会
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