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マンガ家自身が運営 佐藤秀峰オンラインコミックサイト開始

 『ブラックジャックによろしく』や『海猿』などのヒット作で知られる佐藤秀峰さんが、7月28日に自身の公式サイトで作品の一部無料公開を開始した。公式サイトにオンラインコミックのコーナーが設けられ、電子書籍のビューアーを用いて作品を閲覧する。
 サイトには現

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 『ブラックジャックによろしく』や『海猿』などのヒット作で知られる佐藤秀峰さんが、7月28日に自身の公式サイトで作品の一部無料公開を開始した。公式サイトにオンラインコミックのコーナーが設けられ、電子書籍のビューアーを用いて作品を閲覧する。
 サイトには現在『ブラックジャックによろしく』、『新ブラックジャックによろしく』、『ムショ医』、『特攻の島』、『示談交渉人M』の5作品の一部のほか、短編作『おめでとォ!』が掲載されている。これらの無料コンテンツは500ページほどにもなる。

 佐藤秀峰さんはかねてより出版社に頼ることなく作品をファンに届けたいとし、自身の手で作品を流通する方法を探ってきた。具体的には自身の運営するウェブサイトで自作を有料で販売し、単行本のみを出版社に委ねる方法を述べていた。
 今回の作品の無料公開は、その第1弾となる。しかし、当初無料公開と同時に開始するとしていた有料公開は、時間的な制約のため今回は間に合わなかった。有料サイトのオープンは、8月中旬頃を予定している。

 今年4月の佐藤秀峰さんの脱マンガ雑誌宣言は、作家の知名度の大きさ、構想の大きさ、そして世間ではあまり知られないマンガ家と出版社編集者との関係を明らかにしたことで大きな関心を呼んだ。
 特に、マンガ家が自作から得られる金銭収支や担当編集者のとのやりとりは、これまであまり知られてなかっただけに世間を驚かせた。

 しかし、佐藤秀峰さんの取り組みでの一番の関心事は、マンガ家自身によるマンガ配信への挑戦である。今回は有料配信が開始されずその方法は不明だが、ウェブビジネスにおける最大の難関である少額課金ビジネスが有名マンガ家の人気でクリア出来るのか注目を浴びる。
 同様に、マンガの配信ビジネスが寡占化の傾向を強めているなかで、個人作家のみのサイトが成り立ちえるのかも興味のあるところである。
 様々な点から佐藤秀峰さんの挑戦は、今後も関心を呼び続けるだろう。その行方次第で、文字どおりマンガビジネスに大きな変革をもたらすからだ。

佐藤秀峰onWeb  /http://satoshuho.com/

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