富川国際ファンタステック映画祭 OPに「MW」 アニメ映画も上映 | アニメ!アニメ!

富川国際ファンタステック映画祭 OPに「MW」 アニメ映画も上映

 今年で13回目を迎えた富川国際ファンタステック映画祭が、10日間の会期で7月16日に韓国で開幕する。1997年にSFやファンタジー、ホラー、アニメーションなどの所謂ジャンル映画専門の映画祭としてスタートしたが、既にこの分野でアジア最大、海外からも注目されるイベ

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 今年で13回目を迎えた富川国際ファンタステック映画祭が、10日間の会期で7月16日に韓国で開幕する。1997年にSFやファンタジー、ホラー、アニメーションなどの所謂ジャンル映画専門の映画祭としてスタートしたが、既にこの分野でアジア最大、海外からも注目されるイベントに成長している。
 その映画祭のオープニングを、手塚治虫原作のマンガを実写映画化した日本映画『MW』が飾る。日本では7月4日公開予定のプレミア上映となる。原作はその生々しい表現から手塚治虫の異色作、意欲作のひとつとされる。話題の映画に相応しいデビュー舞台と言えるだろう。

 地理的にも近いアジアで開催されることから、富川国際ファンタステック映画祭には日本からの作品も少なくない。その中でも特に注目されるのが、アニメーション映画に特化した企画上映部門Ani Fantaだ。この部門では毎年エッジの利いた作品が取り上げられる。
 今年は5つの上映作品のうち4本が日本の劇場アニメーションとなった。なかでも注目は『劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 火の意志を継ぐ者』である。日本の公開は8月1日であるが、それより早いワールドプレミアが富川で行われる。世界中で人気のアニメの最新作が、いち早く登場する。

 また、日本でも6月13日に劇場公開されたばかりの『宮本武蔵-双剣に馳せる夢-』、そして国内ではシリーズ最高のヒットとなっている『名探偵コナン 漆黒の追跡者』とこちらも絶好調の『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』と最新作、話題作ばかりが集まった。
 残りの1作品は中国の『風雲決 ストームライダーズ』である。作品は中国の巨大コングロマリット上海メディアが製作した初の長編アニメーションである。日本でも昨年10月の秋葉原エンタまつり2008で上映され話題を呼んだ。今回は韓国プレミアとなり、中国アニメーション界の意欲作がいよいよ韓国に上陸する。

 このように富川国際ファンタステック映画祭が、アニメーション映画に力を入れるのは、富川市の地域性にもよるものだ。会場となる富川市は、韓国のマンガやアニメーションの拠点として知られているからだ。
市ではアニメーション、マンガ関連企業の誘致が積極的進められているほか、韓国最大のアニメーションミュージアムとカートゥーンミュージアムの双方が富川に立地する。
 また国際マンガサミットの会場となったことがあるだけでなく、さらに若い才能の発掘を目指した富川カートゥーンフェスティバルを開催する。行政と企業、クリエイターが一体となった、マンガとアニメーションの振興に力を入れる。ファンタステック映画祭自身が、市のコンテンツ関連産業推進の一環だが、そこにまたアニメーションが結びついているというわけだ。

富川国際ファンタステック映画祭 公式サイト 
/http://www.pifan.com/eng/index.asp
《animeanime》
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