男児玩具の歴史を一人の人物から追う 「超合金の男」 | アニメ!アニメ!

男児玩具の歴史を一人の人物から追う 「超合金の男」

レビュー 書評

 「超合金」、1970年代初めに生まれ現在まで続く、日本の男児向けの代表的な玩具ブランドである。多くの男性にとって、かつては憧れのそして懐かしい玩具だろう。
 この超合金に始まるキャラクター玩具の歴史を、一人のプロダクト・デザイナーを通じて辿る書籍が4月10日にアスキー・メディアワークス アスキー新書より発売される。小野塚謙太氏による『超合金の男 -村上克司伝-』である。 
 本章ではプロダクト・デザイナーとして長年、超合金やポピニカなど、数々の人気玩具シリーズの設計、開発に携わってきた村上克司氏を取上げる。

 著者によれば村上氏は、プロダクト・デザイナーとして超合金を皮切りに、ライディーンやコン・バトラーV、ゴールドライタンなどの変形合体ロボット、電子戦隊デンジマンなどのスーパー戦隊ヒーロー、宇宙刑事ギャバンなどのメタルヒーローのデザインなど様々なシーンでキャラクター玩具の開発に携わってきた。そして日本の玩具史やキャラクター史に残した村上氏の功績は計りしれないとする。

 しかし、企業人である村上氏の名前や素顔は、これまで一般的にはほとんど知られていない。今回は、本人への徹底した取材をもとに、エポックメイキングな作品それぞれがどのような状況で生まれたのか、村上氏とその開発の際の知られざるエピソードを紹介する。

 またこうしたエピソードを通じて、玩具業界 と 映像業界 が過去30年いかに関わりあってきたのか、その接点で何が起きていたか浮き彫りにする。村上の仕事と人生を語ると人間ドラマであると同時に、いまや巨大な産業に成長したキャラクター玩具業界の軌跡を描く出す業界本のふたつの側面を持った本となる。
 本年は超合金誕生から35周年、そのスタートに位置するマジンガーが、『真マジンガー』として超合金として発売される。そうした節目に、読んでみたい本である。


超合金の男 -村上克司伝-

 著者: 小野塚謙太
 ページ数: 224ページ
 定価: 980円(税込)
 発行: 株式会社アスキー・メディアワークス
 発売日: 2009年4月10日(金)

《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集