フランスのバンド・デシネの世界を紹介する展覧会「フランス語圏のマンガ―バンド・デシネの歴史と展開」が、10月11日から京都国際マンガミュージアムで始まった。 バンド・デシネとは日本のマンガや米国のコミックスにあたるもので、絵の連なりによって物語を伝える表現形式でフランス語圏を中心に広がっている。ヨーロッパでは広く知られた存在だが、日本ではまだあまり知られていない。今回はマンガミュージアムの企画展として、その歴史と現在の展開、そして作品を紹介するものとなる。 展覧会はテーマごとに、7つのセクションから構成される。クリストフやアラン・サン=トガン、メビウス、フランソワ・スキュイテンら年代順に代表的な作家を紹介する「BD(バンド・デシネ)の歴史―19世紀から現代まで」、ジャンルごとの動きを示す「BDの展開」、また現在の動向を「1990年代以降の新たなBD」としてまとめる。展覧会を通じてバンド・デシネの概略を伝える試みがなされている。 また、「日本マンガとBDの比較」、「日本語に翻訳されたBDの紹介」 では、日本のマンガとバンド・デシネのつながりを明らかにすることで、ポップカルチャー分野での日仏の交流も紹介される。さらにバンド・デシネの世界で活躍する日本人作家や日本を舞台にした作品を取り上げるなど盛り沢山な内容となる。 展覧会は日仏交流15周年記念の一環で、フランス大使館やフランス外務省、関西日仏学館、フランス国立のバンド・デシネ国際研究センターCIBDI、大手バンド・デシネ出版大手のメディア・パルティシパシオンが協力する。 10月13日には、「マンガ VS バンド・デシネ?! ラウンド2」と題して、フランスのバンド・デシネの作家、原作者、日本の研究家による国際シンポジウムが開催されている。 ヨーロッパ フランス語圏では日本のマンガが大きな人気を持っていることがしばしば報道される。しかし、実際にはそれを大きく上回るバンド・デシネ文化と市場規模があることはあまり知られていない。 日本のマンガもそうしたバンド・デシネの歴史と文化とのつながりのなかで、受け入れられてきた面も強い。今回の展覧会はこうしたあまり知られないバンド・デシネの世界を、日本で知る機会となるだろう。展覧会は2009年の2月11日まで開催される。京都国際マンガミュージアム /http://www.kyotomm.com/CIBDI /http://www.cnbdi.fr/メディア・パルティシパシオン /http://www.media-participations.com/index2.php?l=en「フランス語圏のマンガ――バンド・デシネの歴史と展開」展期間: 2008年10月11日(土)~2009年2月11日(水・祝)会場: 京都国際マンガミュージアム 2階 ギャラリー1・2詳細は京都国際マンガミュージアム公式サイトで確認ください。
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