40年近くにわたりテレビシリーズが続く人気特撮番組「仮面ライダーシリーズ」が、来年世界進出する。 2002年にTV朝日系列で放映された『仮面ライダー龍騎』が、『Kamen Rider Dragon Knight』として米国向けにリメイクされる。来年2月から米国5大ネットワークのひとつCWの週末午前中に全国放送される。『仮面ライダー』の名前が、米国の子供たちの間で一気に広まりそうだ。 この米国リメイク版は、アドネスエンターテイメントが石森プロ、東映の協力を得て製作、テレビ放映は米国のキャラクター会社4キッズ・エンタテインメントが担当する。シリーズは全40話を予定、既にカリフォルニアで仕上げに入っており制作は順調である。 作品はやはり米国でリメイクされ世界的に人気ある『パワーレンジャー』(戦隊シリーズ)と同様、戦闘シーン、アクションシーンを日本版から流用する。キャタクターパートについては、米国人俳優により撮り直される。 東映によればシリーズは、今後、ヨーロッパや南米、アジア地域でも放映を予定しており、世界規模のビジネスを目指す。 番組の世界展開はさらに玩具関連に広がる。バンダイナムコグループの北米現地子会社バンダイ・アメリカが、『Kamen Rider Dragon Knight』の玩具展開を北米とヨーロッパで行う。 バンダイ・アメリカは北米地域の玩具販売事業を行っており、アドネスエンターテイメントからヨーロッパと北米での玩具分野のマスターライセンスを獲得した。 バンダイ・アメリカは、2009年夏にまず米国で、『Kamen Rider Dragon Knight』のアクションフィギュアや変身アイテム、武器、バイク、ビークルなどの商品展開を米国にてスタートさせる予定である。売上高は30億円を計画している。 米国発売後は、ヨーロッパでの展開をする。グローバル規模のキャラクタービジネスが目指すことになる。バンダイナムコは、現在海外で大きな人気を博している「パワーレンジャー」シリーズと並ぶグローバルビジネスの柱となることを目指す。 今回のビジネスは、米国版「戦隊シリーズ」である『パワーレンジャー』の成功に触発されたと言っていいだろう。キャラクターを保有する東映と石森プロは二次利用の展開を期待出来るし、海外ビジネスの拡大を掲げるバンダイナムコには、世界的なヒットが狙えるキャラクターコンテンツとなる。 また、米国の4キッズ・エンタテインメントにとっては、自社が保有する地上波テレビ放送の子供向けの番組放送枠の有力タイトルになる。『Kamen Rider Dragon Knight』は、既にABCが放映する『パワーレンジャー』の対抗軸となりえるからである。東映 /http://www.toei.co.jp/石森プロ /http://www.ishimoripro.com/アドネスエンターテイメント /http://www.adness.com/ja/バンダイ /http://www.bandai.co.jp/4キッズ・エンタテインメント /http://www.4kidsentertainmentinc.com/
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