インターネットによる新作アニメの配信は、最早珍しくなくなっている。しかし、そうした配信も多くは地上波でのテレビ放送が先行し、番組終了後に時間差を置いてからの配信となっている。 こうしたなかアニメ製作のGDHは、グループ会社GONZOの制作するテレビアニメシリーズ『ドルアーガの塔～the Aegis of URUK～』の第1話を地上波テレビとインターネットで同時にリリースする新たな挑戦を行う。
『ドルアーガの塔～the Aegis of URUK～』は、4月4日金曜日25時15分からのテレビ神奈川での放映を皮切りに、全国10局以上で放映を予定している。今回はこの放映が最も早いテレビ神奈川の4月4日金曜日25時15分と同じ時刻に、インターネットの動画配信サイトGyaOで配信する。 GyaOは視聴無料の国内ブロードバンド放送としてこの配信を無料で行うため、日本国内であれば全国同時に『ドルアーガの塔～the Aegis of URUK～』の第1話が楽しめることになる。また、最初の地上波放映と配信が同時になることで、多くの放映地域ではインターネットでの配信が先行することになる。
もともと『ドルアーガの塔～the Aegis of URUK～』は、同じGDHグループのゴンゾロッソが手がけるオンラインゲーム『ドルアーガの塔～the Recovery of BABYLIM～』と同時展開を図っている。オンラインユーザーを重視した今回の戦略は、オンライン視聴からオンラインゲームへのユーザー誘導の導線確保にもつながりそうだ。 またGDHは今回の試みについて、近年のインターネットやデジタル放送などのメディアの拡大と多様化に対応するものとしている。異なったメディアを利用することで、番組プロモーションの相乗効果を高める狙いがある。さらに近年問題になっているインターネット上の違法コピーなどの著作権侵害行為の対策にもなりうるとしている。
