「20世紀少年」総製作費60億円3部作 キャストも発表 | アニメ!アニメ!

「20世紀少年」総製作費60億円3部作 キャストも発表

 浦沢直樹さんの人気SFマンガで実写映画化が公表されていた『20世紀少年』の主要キャストが2月4日に公表された。主人公ケンヂ役に唐沢寿明さん、オッチョ役に豊川悦司さん、ユキジ役に常盤貴子さんが決定した。
 大ベストセラーの人気作品に相応しい豪華な役者陣とな

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 浦沢直樹さんの人気SFマンガで実写映画化が公表されていた『20世紀少年』の主要キャストが2月4日に公表された。主人公ケンヂ役に唐沢寿明さん、オッチョ役に豊川悦司さん、ユキジ役に常盤貴子さんが決定した。
 大ベストセラーの人気作品に相応しい豪華な役者陣となっている。しかし、豪華なのは役者だけでない。今回の発表によれば映画は、日本映画史上空前の3部作で、これまで8月30日に公開されるとしていた劇場映画はその第1章であるという。
 また、3部を合わせた総製作費は60億円となり、空前の規模となる。既に発表されている堤幸彦監督らが大物俳優と伴に動き出すことになる。

 今回の映画の一番の特長は3部作の製作発表だろう。当初から長編となる映画を続編を考えたうえでまとめて撮影するのは、米国ハリウッドではよく使われる製作手法である。
 こうしたまとめ撮りは、スタップや俳優陣の拘束時間を減らすことにより、映画製作で最もコストのかかる人件費を大幅に減らす。1本当りの製作コストを節約出来るわけである。
一方で、まとめて製作するために、もし1本目の映画がヒットしなければ2本目以降の製作が無駄になることもありビジネス的にはリスクが大きい。
 しかし、一昨年、前編後編をほぼ同時に撮影した『デスノート』が、大きなヒットとなり大きな利益をもたらしたことが、今回の3部作製作の可能性を切り開いたと言える。

 そして、この1作目がヒットしないリスクを低めるのが原作の高い質である。『20世紀少年』は『Monster』や『PLUTO』でも知られる浦沢直樹さんの代表作である。
 これまでに講談社漫画賞、小学館漫画賞、第6回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、またフランスのアングレームでも最優秀長編賞を受賞している。
 国内の高い評価に加えて海外での知名度と評価が、今回の巨大な予算の背景にある。国内だけでなく海外へも作品やリメイク化権を販売することが出来るからだ。

20世紀少年公式サイト(映画) /http://www.20thboys.com/
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